ラマスHC「竹内公輔は重要な戦力」W杯2次予選カタール戦 前日コメント

スポーツナビ

カタール戦の前日練習後、会見に臨んだフリオ・ラマスヘッドコーチ 【バスケットボールキング】

 バスケットボール男子日本代表は、富山市総合体育館で「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選」のWindow5(11月30日/カタール戦、12月3日/カザフスタン戦)に臨む。カタールとの一戦を翌日に控えた男子日本代表は、29日の試合会場となる富山市総合体育館で最後の調整を行い、その後にフリオ・ラマスヘッドコーチ(HC)が取材に応じた。

 男子日本代表はアジア地区予選において、4連敗の後に4連勝と星を五分に戻しはしたが、「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」への出場権を獲得するためには負けられない状況が続いている。今回対戦するカタールはWindow4後にHCを交代、選手の構成も若返りを図ったという。試合を前に情報が少ない状況となっており、ラマスHCは2日前に「試合が始まってみないと、どのような展開になるか分からない」と語っていた。

 しかし、今日の会見では開口一番「準備はできた。すぐに試合をしたい気分だ」と語った。「カタールは新しいHC、新しい体制、新たに選ばれた選手で来るのは分かっている。それでも自分たちがやらなければいけないことはこれまでと変わらない。相手のメインプレーヤーをしっかり抑えて、良い内容のプレーさせたい」と強い決意を口にした。

大事なのは今を考えること

――エントリーでは選手の入れ替えがあったが、チームとしての強みは?

 これまでとやり方を変えず、チームで戦うことだ。渡邊(雄太)と八村(塁)がいないが、比江島(慎)、馬場(雄大)、田中(大貴)にはもっとアグレッシブにプレーしてほしい。練習から彼らにはペイントタッチ(ゴールに向かう)するように指示をしてきた。そうであってもコンセプトとしてはチームで戦う、ということ。もちろん対戦相手に応じてアジャストする部分はあるが、ベースとなるのはこれまでと同様だ。

――竹内公輔をWindow1以来、久々に招集したが、期待することは?

 選手を代表に呼べる場合もあれば、それができないケースもある。Window2の際は公輔を招集したが、けがで参加できなかった。Window3と4では他の選手を招集した。今回はBリーグでの活躍を見て、さらにコンディションも良いので合流してもらっている。彼はディフェンスとリバウンド、さらにサイズアップの面でも重要な戦力だ。期待している。加えて(竹内)譲次、ニック(ファジーカス)、太田(敦也)、(市岡)ショーン、張本(天傑)がそろうことでチーム全体のサイズアップが図れ、理想のメンバー構成となった。また今回、公輔が来てくれたように、Bリーグの選手全員には代表で戦うチャンスがあると言いたい。その中で競い合い、代表の座を勝ち取る。それが代表チームというものだ。

久々の招集となった竹内公輔 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

――今回のキャプテンは?

 私はいつも2人を選んでいる。選手たちが何を思い、何が足りていないのか。2人のキャプテンに選手たちの意見を吸い上げてもらい、彼らと相談しながらマネージメントしている。今回は譲次と(篠山)竜青を指名した。ただしルール上、試合では1人を選ばなければいけないので、それは竜青にやってもらう。

――アジア2次予選は明日のカタール戦を含めて残り4試合。突破のイメージはあるか?

 現段階では明日の試合のことしか考えていない。カタール戦のことだけだ。他のことに気が行ってしまうと負けてしまうこともある。そのため今は考えないようにしている。大事なのは今を考えること。未来は見ない。そして過去は振り返らない。そしてボール1つに集中し、プレー1つをどうするかを考えること。今日も明日もカタール戦の準備をするのみだ。正直、(予選は)4試合残っているが、3位もあれば4位になることも考えられる。それでもわれわれのミッションはワールドカップの出場権を勝ち取ることなのだ。

(取材協力:バスケットボールキング)
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