比江島「モチベーションは一番高い」 W杯アジア地区2次予選前 選手コメント

スポーツナビ
 バスケットボール男子日本代表は、富山市総合体育館で「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選」のWindow5(11月30日/カタール戦、12月3日/カザフスタン戦)に臨む。試合を4日後に控えた26日、選手たちは味の素ナショナルトレーニングセンターでトレーニングを行い、その後で取材に応じた。

 オーストラリアから帰国しての参戦となる比江島慎(ブリスベン・ブレッツ)は「試合に出られない状況が続いていたので、モチベーションは一番高い」と意欲を見せ、「得点面で求められているので、そこは全うしたい」と気を引き締めた。

 また、富樫勇樹(千葉ジェッツ)とともに司令塔を担う篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)はホームでの2戦ということについて「富山でやれることは楽しみですし、力になる」とコメント。ファンに向けて、「日本一丸で勝利をつかめるように、皆さんも一緒に戦ってください。よろしくお願いします」とメッセージを送った。

比江島慎(ブリスベン・ブレッツ/オーストラリア)

「役割を全うしたい」と意気込む比江島 【写真:バスケットボールキング/山口剛生】

「得点面で役割を全うしたい」

(富山での2戦は)もちろん崖っぷちだと分かっていますし、次の2戦も一つも落とせません。前回はカザフスタンに勝ちましたし、やるべきことをやれば難しい相手ではないと思います。

 自分自身、オーストラリアで試合前や試合後に追加で練習したり走ってきたので、コンディションは問題ないです。自分としては試合に出られない状況が続いていたので、モチベーションは一番高いと思います。

(役割の変化は)前回の得点源だった2人(渡邊雄太、八村塁)がいないので、得点面で役割を全うしたいと思います。

 まだ1敗もできない状況が続いています。ワールドカップももちろん出たいですし、そこに向けてしっかり戦いたいと思っています。自分としても持ち味を出して、ここで自信を取り戻してオーストラリアに帰れるよう頑張りたいと思います。

篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)

篠山は「どっしりと構えられています」と去年の経験を武器に臨む 【写真:バスケットボールキング/山口剛生】

「どっしりと構えられている」

 この2試合を勝つか負けるかは非常に大きいです。その2試合をホームで戦えるというのはすごくラッキーだと思います。富山でやれることは楽しみですし、力になると思います。

 特にwindow4ではディフェンスで失点を抑えられましたし、システムがしっかりしてきたのは武器だと感じます。オフェンスをシュートで終わって、ハーフコートでディフェンスで守り切ることをこつこつ続けるのが大事かなと思います。

(現在の調子は)もちろん疲れていないかと言われればそんなことはないですし、精神的なストレスがゼロかと言われたらそのようなことはありません。それでも去年一度経験しているので、どっしりと構えられています。

 この2戦は本当に大事な試合になります。Bリーグで(富山)グラウジーズさんと試合する時は地元のファンの非常に熱い声援を感じるので、それを日本代表に送っていただきたいです。日本一丸で勝利をつかめるように、皆さんも一緒に戦ってください。よろしくお願いします。

田中大貴(アルバルク東京)

田中は「ファンのみなさんと一体に」とホームの利点を最大限に生かした、熱い試合を約束した 【写真:バスケットボールキング/山口剛生】

「盛り上がる熱い試合にしたい」

 カタールは個の力でガンガンくるチームのようです。組織立っていないので、こちらがしっかりと40分間徹底してプレーできれば向こうが先にミスしてくれると思うので、そこを突けるようにやっていきたいです。カザフスタンは一度やっているんですけれど、やっぱりフィジカルが強いですし、“The・海外”のチームという感じですね(笑)。

(Bリーグからの切り替えは)頭を代表モードに切り替えないといけないなと思っています。自分のチームと代表での役割は多少変わると思っているので、そこでメンタルの切り替えというかマインドセットの部分ではしっかりやらなければいけないです。

 今回に限っては2戦ともホームで戦えますが、ホームで試合ができる機会はあまりないです。オーストラリアに勝った時は声援がすごく力になりましたし、そういった環境を作っていただけると自分たちも力をもらえるので、ファンのみなさんと一体になって、盛り上がる熱い試合にしたいと思います。

(取材協力:バスケットボールキング)
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