富樫「思い出深い体育館で連勝を」 W杯アジア地区2次予選前 選手コメント

スポーツナビ
 バスケットボール男子日本代表は、富山市総合体育館で「FIBAバスケットボールワールドカップ(W杯)2019 アジア地区 2次予選」のWindow5(11月30日/カタール戦、12月3日/カザフスタン戦)に臨む。昨日現地入りした一行は、27日午前、試合会場となる富山市総合体育館のサブアリーナでシュート練習などのメニューをこなし、その後で取材に応じた。

 富山県に接する新潟県出身の富樫勇樹(千葉ジェッツ)は「ここはミニバス、中学時代と何回かプレーをしたことがある思い出深い体育館でもあるので、連勝して終われればと思います。友人も応援に駆けつけてくれると聞いているので楽しみです」と笑顔で語った。

 また、Window3以来の出場が予想されるニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)は「負けられない状況であることは認識している。危機感を持ちながらホームで勝ち切ることが大切なので、しっかりとプレーしてW杯出場に前進したい」と決意を新たにした。

富樫勇樹(千葉ジェッツ)

富樫は「2人(渡邊雄太、八村塁)の分まで勝って次につなげたい」と決意 【写真:バスケットボールキング/山口剛生】

「よりアグレッシブにプレーする」

 リーグ期間中なのでコンディションが万全とは言えませんが、疲れはほぼ残っていません。直近の試合ではチームとしてタイムシェアをしながら、いい形で勝つこともできました。

 これまでも何度かホームで戦っていますが、1試合ごとに日本代表を応援しようという雰囲気が高まっていると感じています。9月のイラン戦で前半のビハインドを逆転できたのは声援が原動力でした。今回の富山でもチケットがすぐ完売したと聞いています。ファンの皆さんの期待に応えられる試合をしたいと思っています。

 ここまで4連勝していますが、それには渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ)と八村塁(ゴンザガ大)の両選手の貢献が絶大で、オフェンスだけでなく、ディフェンスやリバウンドの面でも欠かせない存在でした。その2人は今回、出たくても出られない状況だと思うので、彼らのためにも勝って次につなげてW杯、そして東京五輪に出られるように頑張ります。自分としては、この2試合でよりアグレッシブにプレーしたいと思っています。

ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース)

「プレッシャーの中、チームを2連勝に導きたい」と力強く語ったファジーカス 【写真:バスケットボールキング/山口剛生】

「勝利をプレゼントしたい」

 オフに足首の手術をしたこともあり、Bリーグ開幕直後は元のコンディションに戻すことに苦心しました。しかし、現在はこれまで通りプレーができており、良好な状況になってから代表活動に入れたので、自分としてはとてもいい感触を得ています。富山ではパフォーマンスをしっかりと発揮して、チームを2連勝に導きたいです。

 チームは4連勝中ということもあり、とてもいい雰囲気で、各自が自信も持っています。2人(渡邊、八村)はいないですが、自分としてはしっかりと準備をしているつもり。プレッシャーの中でもプレーすることを楽しめると思う。しっかりとプレーしたいです。

 日本代表を応援してくださるファンの皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。勝たなければいけないという状況に危機感を持ちながら、ホームで勝利をプレゼントしたいです。

(日本語で)これからも応援よろしくお願いします。

古川孝敏(琉球ゴールデンキングス)

古川は「あの雰囲気の中でプレーできるのは非常にありがたい」とファンに感謝する 【写真:バスケットボールキング/山口剛生】

「チームとしてどう戦うのかを浸透させたい」

 自分としては「まずディフェンスから」という意識を持って、オフェンスではチャンスがあれば思い切りシュートを狙います。さらに、試合までの3日間は改めて原点に立ち戻り、チームメートに声をかけて、チームとしてどう戦うのかを浸透させたいと思います。雰囲気はとてもいいです。

 Bリーグが始まってバスケットボールが盛り上がっていますが、多くのファンの皆さんに試合会場へ足を運んでいただいている中、ホームアドバンテージを得られるのは本当に大きなことだと思っています。あの雰囲気の中でプレーできるのは非常にありがたいですし、「やらなきゃいけない」という責任感も生まれます。富山での2試合は自分たちにとって大きなプラスになることは間違いないので、ファンの皆さんと一緒に戦いたいと思います。

(取材協力:バスケットボールキング)
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