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売上157億“成功”と言えるJBC中央開催
「盛り上がった」騎手からも好評の声

名実ともに歴史気的な1日に

 4日に初めてJRA京都競馬場を舞台にして争われた“ダートの祭典”JBC3競走は名実ともに歴史的な1日となった。メーン11R「クラシック」は福永祐一騎乗のケイティブレイブが快勝。10R「スプリント」はグレイスフルリープが勝ち、クリストフ・ルメール騎手は4週連続のGI級レース制覇の快挙を達成した。12R「レディスクラシック」は横山典弘騎手が存在感を発揮。アンジュデジールが接戦をものにした。

トータル売り上げは前年比430%

中央で初開催となった平成最後のJBC3競走、歴史的な1日となった
中央で初開催となった平成最後のJBC3競走、歴史的な1日となった【スポーツナビ】

 あっという間に時間が過ぎていた。気がつけば西日が差し込む黄昏時。この日、3度目のGIファンファーレが生演奏で鳴り響き、中央、地方の垣根を越え、ファンは最後の最後まで熱い声援を送り続けた。


 開催が中央に決まったときはJBCの存在意義を問う声もあり、いまでも賛否両論ある。それを承知の上で平成最後のJBCは一定以上の成果を上げたのではないか。


 2001年に誕生し、これまで地方競馬場の持ち回りで施行されていた“ダートの祭典”が初めて中央の舞台で行われるとあって、実際にファンの出足は早かった。昨年のこの日はGIIIみやこステークスがメーンだったことから比較するのは難しいが、午前11時の時点で前年比175%増の1万8566人。最終的にも160%増の3万8865人が訪れた。


 売り上げも前年比181%の208億8698万600円を記録した。JBC3競走に限れば「スプリント」が39億3487万4700円、「クラシック」が75億2690万4700円、「レディスクラシック」が42億6908万9200円を売り上げ、トータル157億3086万8600円となった。


 菊花賞が184億、天皇賞・秋が183億だったことからJRA関係者も「この数字をどう判断していいのか。基準がないので何とも言えない」と話していたが、大井競馬場で行われた昨年のJBC3競走のトータルの売り上げが36億5000万弱だったことを思えば、前年比430%と興行面ではひとまず成功と言っていい。吉田正義開催委員長も「JBC競走の魅力を知っていただくことを目的に初めて京都で開催しましたが、多くのお客様にご参加いただき、心より感謝申し上げます」とのコメントを残した。

まさに記録ラッシュのルメール

10R「スプリント」はルメール騎乗のグレイスフルリープ(右)が逃げる武豊マテラスカイをゴール前で差し切った
10R「スプリント」はルメール騎乗のグレイスフルリープ(右)が逃げる武豊マテラスカイをゴール前で差し切った【写真:有田徹】

 もちろん、レースの方はのっけから迫力満点だった。10R「スプリント」は軽快に逃げた武豊騎乗のマテラスカイをマークしながら4番手のインに構えていたグレイスフルリープが直線、じわじわと追い上げ、ゴール寸前で差し切った。


「いいポジションにつけ、完璧なレースができました。今年は素晴らしい年です」


 コンビを組んだC・ルメール騎手はニコニコ顔だった。これでアーモンドアイ(秋華賞)、フィエールマン(菊花賞)、レイデオロ(天皇賞・秋)に続き、4週連続の“GI”勝利となり、これは史上初の快挙。JRA主催のGI級レース勝利も年間最多7勝とし、まさに記録ラッシュとなった。

ルメールは今週もお立ち台、まさに記録ラッシュとなった(左はプレゼンターの元ボクシング世界王者の長谷川穂積氏)
ルメールは今週もお立ち台、まさに記録ラッシュとなった(左はプレゼンターの元ボクシング世界王者の長谷川穂積氏)【写真:有田徹】

 管理するのは橋口慎介調教師。グレイスフルリープは一時スランプに陥っていたが、2017年のコリアスプリントで武豊騎手を背に積極策から勝利したことをきっかけにすっかり立ち直った。8歳にしてGI級レース勝利は立派のひと言。また、このレースでは船橋のキタサンミカヅキが軽いダートに苦しみながらも3着と善戦し、地方馬の意地をみせてくれた。

山本智行

やまもと・ちこう。1964年岡山生まれ。スポーツ紙記者として競馬、プロ野球阪神・ソフトバンク、ゴルフ、ボクシング、アマ野球などを担当。各界に幅広い人脈を持つ。東京、大阪、福岡でレース部長。趣味は旅打ち、映画鑑賞、観劇。B'zの稲葉とは中高の同級生。

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