売上157億“成功”と言えるJBC中央開催 「盛り上がった」騎手からも好評の声
ストップ・ザ・ルメールはおれだ!
メーンの11R「クラシック」は充実の5歳馬ケイティブレイブが貫禄を示した 【写真:有田徹】
コンビの福永祐一騎手はハイペースを読み、中団に構えると4角では6番手にまで進出。直線ではかつてないほどの鋭い脚を伸ばすと内で粘るサンライズソアを交わし、オメガパフュームの追撃も封じ切った。
「だれかがルメールを止めなきゃ、と騎手の間でも話題になっていた。この馬にとっては久々の京都のダートでしたが、トップコンディションだったので自信を持って乗りました。心身ともに充実し、馬が完成期を迎えている」
福永騎手(右)、GI級レース初勝利の杉山調教師ともに晴れやかな表情、しかし視線は12月のチャンピオンズCへ 【写真:有田徹】
「京都を得意にする馬がいたので、その点は気になっていましたが、思った以上に力をつけている。目野先生から引き継いで地方で勝つのは当たり前という感じだった。その意味でメンバーも流れも違う、中央のこの舞台で勝てたのはうれしいです」
兄弟には弁護士もいるが、自身は中学3年生のとき、この世界に入ると決め、迷わず一直線に来た。調教助手時代には9年前の菊花賞馬スリーロールスを担当。「大きなところを獲るのもあれ以来。京都に縁がありますね。表彰台でふっと、そんなことを思いました」と振り返った。
しかし、年内にまだやることがある。12月2日の中京。ゴールドドリーム、ルヴァンスレーヴが待つGIチャンピオンズカップだ。
最後の最後まで。火花散るデッドヒート
最終12R「レディスクラシック」は横山典騎乗のアンジュデジールが火花散る一騎打ちを制した 【写真:有田徹】
ベテランの技を見せた横山典騎手、喜びのフライングディスマウントを披露 【写真:有田徹】
「いったん、前に出られましたが、盛り返してくれた。スプリントはルメール、クラシックは関西の福永騎手。このレースは関東の騎手が頑張りました」とベテランらしく最後をうまくまとめてくれた。
京都でマトブン・ダンスが拝めるなんて
62歳1カ月29日での騎乗はJRA最年長記録、大井の的場文男騎手が京都を大いに盛り上げた 【写真:有田徹】
JBC3レースに騎乗したルメールや岩田らからも「最後まで盛り上がったし、いろんなカテゴリーのGIレースをまとめて実施するのはいいこと」と“好評”の声が上がった。
売り上げはもちろん、大事。しかし、今回の試みのように、これからもレースの質を確保し、エンターテインメント性を高めて行ってほしいと感じた。