【別府大分毎日マラソン】~東京世界選手権の選考レース! JMCシリーズG1に指定される“別大”が2日号砲~

日本陸上競技連盟
チーム・協会

【アフロスポーツ】

ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのG1(グレード1)に指定される「第73回別府大分毎日マラソン」が2月2日、大分市内のジェイリーススタジアムをフィニッシュ地点とする別府大分毎日マラソンコースで開催される。

JMCシリーズⅣ(23年4月~25年3月)期間内の男子レースは、この別府大分毎日マラソンのほか、翌週の第63回延岡西日本マラソン、2月24日の大阪マラソン2025、そして3月の東京マラソン2025と残り4戦。そのうちG1レースの別大、大阪、東京は今年9月に開催される東京2025世界選手権の男子マラソン日本代表選考レースとなっており、今大会にも東京世界選手権の代表を狙う有力選手が多くエントリーした。
東京世界選手権のマラソン代表は、JMCシリーズⅣチャンピオン(第108回日本選手権者)で、かつ参加標準記録を突破するか基準ワールドランキングで資格を得ることが条件の一つとなっている。今大会のエントリー選手では、昨年の大阪マラソンで初マラソン日本最高記録となる2時間06分18秒をマークした平林清澄(國學院大)が唯一、東京世界選手権の参加標準記録(2時間06分30秒)を突破している。

※リンク先は外部サイトの場合があります

※リンク先は外部サイトの場合があります

42.195kmの闘いへ挑む選手へエールを送ろう #東京2025世界陸上への挑戦!

◆地元での初優勝を狙う大塚ら、国内招待選手

【アフロスポーツ】

男子マラソンの参加標準記録となる2時間06分30秒を視野に入れて、自己記録2時間6~8分台の国内招待選手がエントリーした。

そのなかで最速の自己記録を持つのが、20年の東京マラソンで2時間06分45秒をマークした髙久龍(ヤクルト)だ。18年の別府大分毎日マラソンで初マラソンを踏み、昨年は大阪マラソンで2時間10分52秒だった。JMCシリーズⅣにおいては、2316ポイントを保有しており、今大会は完走すれば11位、1223ポイント以上を獲得すれば、賞金が授与される8位以内にランクインする可能性がある。21年以降サブテン(2時間10分切り)を出していないが、「攻めのレースで3位以内を目指したい」とコメントしている。

もう一人、2時間06分57秒と6分台の自己記録を持つのが、地元・大分出身の大塚祥平(九電工)だ。この大会は7年ぶりの出場となるが、地元での初優勝を狙う。自己記録は2年前の大阪マラソンでマーク。昨年も大阪マラソンで2時間08分06秒と好記録を出した。JMCシリーズⅡでは2位。シリーズⅣでは2487ポイントを保有しており、今大会は完走すればランキングで6位に入る。トップに立つには1490ポイントが必要になるが、自己記録更新に挑んでくるか。

21年のびわ湖毎日マラソンで自己ベストの2時間07分54秒をマークした足羽純実(Honda)はシリーズⅣのランキングで現在9位につける。1105ポイント以上の獲得で8位以内、1459ポイント以上の獲得でトップに立つ可能性がある。
また、自己ベスト2時間08分56秒の村山謙太(旭化成)は1189ポイントの獲得、自己ベスト2時間08分30秒の大﨑遼(小森コーポレーション)は1283ポイントの獲得でシリーズⅣランキング8位以内に入る可能性がある。
なお村山謙太の双子の弟で、今季限りで現役引退を表明している村山絋太(GMOインターネットグループ)も一般参加でエントリーしている。

このほか国内招待選手として、前回大会の覇者、ワークナー・デレセ(ひらまつ病院)、自己記録2時間08分31秒の河合代二(トーエネック)がエントリーした。

◆東京世界選手権の参加標準突破者、平林がJMCシリーズⅣトップに躍り出るか

【アフロスポーツ】

一般参加では、東京世界選手権の参加標準記録を突破している平林清澄(國學院大)が注目ランナーだ。昨年2月の大阪マラソンを初マラソン日本最高記録の2時間06分18秒で制して標準記録も突破した。JMCシリーズⅣにおいても、今大会1315ポイント以上の獲得でトップに立つ可能性がある。全日本大学駅伝、出雲駅伝と総合二冠に貢献。箱根駅伝の制覇はならなかったが、3度目のフルマラソンでどのような走りをするのかが注目される。

JMCシリーズⅣのランキング上位を狙える選手として、一昨年の別府大分毎日マラソンで2時間10分40秒をマークした津田将希(西鉄)や現在ランキング18位につける相馬崇史(大塚製薬)が挙げられる。津田は1253ポイント以上の獲得、相馬は1240ポイント以上の獲得でランキング8位以内に入る可能性がある。

また、今回も大学生が多数エントリーしており、箱根駅伝を制した青山学院大からは今大会が現役ラストランになるという若林宏樹や、箱根7区で区間9位だった白石光星、同8区区間賞の塩出翔太がカテゴリー1でエントリーした。ハーフマラソンの記録は、若林が1時間01分25秒、白石が1時間02分52秒、塩出が1時間01分54秒で、塩出は昨年2月に高知龍馬マラソンで2時間19分20秒をマークして優勝している。
ほかに、箱根駅伝で山登りの5区を担った國學院大の高山豪起や、同総合13位の立教大から3区区間13位の稲塚大祐や8区で区間6位の山口史朗がエントリーしている。予選会では、わずか1秒差で本戦出場を逃した東京農業大からも髙山匠也、宮副雅生らが出場する。

1952年から続く別大マラソンは、第12回大会(63年)に寺沢徹(倉敷レイヨン)が2時間15分15秒と当時の世界最高記録を樹立するなど、数々の記録が誕生した歴史のある大会。オリンピアンも輩出しており、64年の東京オリンピックで8位に入った君原健二や双子でオリンピアンの宗茂、猛、バルセロナオリンピック銀メダリストの森下広一、同8位の谷口浩美なども別府・大分の地を踏んだ。

コースは大分市内の水族館「うみたまご」前をスタートし、別府市の亀川漁港前で折り返して国道10号を往復する42.195km。
今大会は海外招待選手として2時間04分28秒の記録を持つビンセント・キプチェンバ(ケニア)らが出走予定となっており、エントリー選手は視覚障がい選手などを含め過去最多の4491人となった。
今秋の東京世界選手権選考レースとなる「第73回別府大分毎日マラソン」は2月2日正午に号砲が鳴る。

【大会概要】

大 会 名 :第73回別府大分毎日マラソン大会
開催日程:
2025年2月2日(日)12時00分スタート
コ ー ス :別府大分毎日マラソンコース
(スタート:うみたまご前、フィニッシュ:ジェイリーススタジアム)
ハッシュタグ:#別府大分毎日マラソン #JMCシリーズ #東京2025世界陸上への挑戦

※リンク先は外部サイトの場合があります

【JMC応援キャンペーン】

【JAAF】

※リンク先は外部サイトの場合があります

42.195kmの闘いへ挑む選手へエールを送ろう
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

陸上競技界の様々な情報を、より早く、より深く、より沢山お届けいたします。 日本代表やトップアスリートたちの素顔、大会の裏側、データで見るコラムなど、ここでしか読むことができないコンテンツをお楽しみください。

新着記事

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着コラム

コラム一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント