渡邊雄太「日本は本当に強くなっている」 W杯2次予選 イラン戦後のコメント
試合後、渡邊は「前半の立ち上がりは全然納得できません」と反省を口にした 【加藤よしお】
日本は13日のアウェーのカザフスタン戦に続いて、八村塁と渡邊雄太が先発出場。しかし試合序盤は攻撃にリズムが生まれず、31−35のビハインドで試合を折り返す。後半になると前半からタフにプレッシャーをかけてきた日本のディフェンスが利き、相手の足が止まりだす。第3クォーター(Q)の失点をわずか8に抑えると、八村や渡邊のシュートも当たりだし一気に逆転に成功。大声援の中勢いに乗る日本は、篠山竜青や富樫勇樹の運動量で相手のスタミナを奪い、イランを寄せ付けないまま試合終了のブザーを迎えた。
試合後、18得点を挙げた渡邊は「前半の立ち上がりは全然納得できません」と反省の弁。しかし、「大事なのは勝つこと」ときっぱり。「日本は本当に強くなってきている」と手応えを語ると、「もし僕と塁が帰ってこれなくても、今の日本なら、他の強い国相手でも全然やれる」と持論を展開した。また、チーム最多の25得点をマークした八村は、「チームとも合ってきて、こういうふうに僕のプレーもできてきている。やっていて楽しい」と試合を振り返った。
日本は次戦、11月30日にカタールと、12月3日にはカザフスタンといずれもホーム・富山市総合体育館で戦う。
渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ/米国)
(自身のプレーについて)前半の立ち上がりは全然納得できません。けれど、大事なのは勝つことだと思う。バスを降りたときから、お客さんがすごく待ってくれていて、本当にワクワクしました。試合が始まる前からすごく楽しくて、ずっと楽しい時間でした。
(第2Q残り5分27分の得点後に場内をあおっていたが)ダンクをしたらすごくお客さんが喜んでくれたので、自分もテンションが上がってやりました。あそこで26−26に追いついて、振り出しに戻ったので、ターニングポイントだと思っていた。自分がシュートを決めましたし、会場が一体になって盛り上がってくれたらなと思って、「みんなと一緒に盛り上がろう」というジェスチャーをしました。
代表の一員としてプレーして、日本は本当に強くなってきているなと感じました。得点は僕と(八村)塁が多くは取っているんですけれど、得点できる選手は他にもたくさんいます。(11月30日と12月3日の2試合に)もし僕と塁が帰ってこれなくても、今の日本なら、他の強い国相手でも全然やれると思っています。強い気持ちを持って、一丸となって戦ってくれたらと思います。
参加できることなら、僕も塁も何とか日本に帰ってきたい。次は2戦とも日本なので参加したいという気持ちが強いんですけれど、こればかりは自分たちにもチームがあるので正直しょうがない。そこは協会、チームとしっかり話して、自分たちにとって一番いい手段を選べたらなと思っています。
八村塁(ゴンザガ大/米国)
八村は「チームとも合ってきて、こういうふうに僕のプレーもできてきている。やっていて楽しい」と振り返った 【加藤よしお】
イランはフィジカルがすごく強いチームで、リバウンドのところで負けたらいけないと思っていた。リバウンドのところで今日はみんなすごく頑張りました。
今日もオーストラリア戦並みの声援が出ていたので力になりました。イランも最初すごいシュートが入っていたけれど、こういう大きい試合はそういうことがある。そのうち落ちてくると思ったので、その中で僕たちが攻めないとチャンスを逃してしまう。ハーフタイムにはラマスさんと「いくぞ!」という感じで話をしました。
次の世界大会へ行くためには、2試合勝っていかなくてはいけなかった。チームメートもそうですけれど、日本のスタッフも観客もみんな一丸となって勝てたことが本当にうれしいです。
(25得点を挙げたけれど)チームとも合ってきて、こういうふうに僕のプレーもできてきている。やっていて楽しいです。