レインボーライン春盾制覇も右脚故障……岩田「涙も出ない」3年ぶりGI勝利
GI・10戦目のチャレンジで待望のビッグタイトル
岩田騎乗のレインボーラインが天皇賞・春を制覇、しかし直後に故障のアクシデント…… 【スポーツナビ】
レインボーラインは今回の勝利でJRA通算22戦5勝、重賞は2016年GIIIアーリントンカップ、18年GII阪神大賞典に続く3勝目。騎乗した岩田は08年アドマイヤジュピタ以来となる天皇賞・春2勝目。また、同馬を管理する浅見秀一調教師は1998年メジロブライト以来の同レース2勝目となった。
主役不在のままレース後の口取り式が行われた 【スポーツナビ】
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診断の結果は「右前肢跛(ハ)行」
ターフビジョンには下馬した岩田と痛々しい姿のレインボーラインが映し出された 【スポーツナビ】
「1着でゴールした直後は(嬉しさで)頭が真っ白になりました。でも、すぐに歩様が乱れていると分かって下馬したんです。痛そうに歩くというか、つんのめる感じ。大きなケガではないと思うんですが……ちょっと歩かしてみたら歩様が少しマシになったので……。まだ分からないですけど、馬の状態が心配ですぐに厩舎に行きたいですね」
勝利後インタビューの壇上でも心ここにあらず、といった表情の岩田。本来ならば15年にレッツゴードンキで桜花賞を制して以来、自身3年ぶりのGI勝利だ。16年には年間を通して重賞未勝利というスランプにも陥り、「もうGIのような大きなレースは勝てないんじゃないかとずっと思っていた」ほど、どん底を味わっていた。そこから見事にカムバックしての天皇賞・春勝利。嬉しくないはずがない。いや、涙が出るほど嬉しい。しかし、相棒の思わぬアクシデントに「心配すぎて涙も出ない」と、岩田の心境は複雑に乱れていた。
馬運車に乗り込むレインボーライン、大事に至らないことを祈るしかない 【スポーツナビ】