凄いぞミルコ「作戦通り」3角捲り決めた スワーヴ18年主役へ名乗りの大阪杯V!

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10戦目で待望のGI初勝利

ミルコ・デムーロの好騎乗にも導かれスワーヴリチャードが大阪杯制覇! 【スポーツナビ】

 JRA春の中距離王決定戦、第62回GI大阪杯が1日、阪神競馬場2000メートル芝で行われ、ミルコ・デムーロ騎乗の1番人気スワーヴリチャード(牡4=栗東・庄野厩舎、父ハーツクライ)が優勝。後方2番手追走から3コーナーで一気に捲る驚きの戦法で後続を封じ、待望のJRA・GI初勝利を達成した。良馬場の勝ちタイムは1分58秒2。

 スワーヴリチャードは今回の勝利でJRA通算10戦5勝、重賞は2017年GIIアルゼンチン共和国杯、17年GIII共同通信杯、18年GII金鯱賞に続き4勝目。騎乗したミルコ・デムーロは04年ネオユニヴァース以来となる大阪杯2勝目、同馬を管理する庄野靖志調教師はうれしいJRA・GI初勝利となった。

スワーヴリチャードは通算10戦目で待望のGI初勝利 【スポーツナビ】

 なお、3/4馬身差の2着には福永祐一騎乗の6番人気ペルシアンナイト(牡4=栗東・池江厩舎)、さらに半馬身差の3着には川田将雅騎乗の2番人気アルアイン(牡4=栗東・池江厩舎)。戸崎圭太騎乗の3番人気サトノダイヤモンド(牡5=栗東・池江厩舎)は7着に敗れた。

「まだ800メートルあったけど、楽な手応えでした」

3コーナー大捲りから一気に先頭、そのままアルアイン(右)らを寄せ付けなかった 【スポーツナビ】

 2018年競馬の主役は誰なのか――「その答えは、オレだ」と宣言するに十分すぎるほどの、強烈な勝利だった。

 道中のスワーヴリチャードはゲートが一息のまま後方2番手を追走。右回りのレースだと右にモタれる癖があり、ましてラチを頼ることができない外枠15番発走だ。ミルコはここからどう乗るのか? 有馬記念の二の舞になるのでは? そんなことを思いながら、個人的にはあまりポジティブにはスワーヴリチャードのことを見ていなかった。だが、向こう正面でミルコ・デムーロという騎手の恐ろしさを知ることになる。いや、ミルコは凄い、ということなんてこれまで何度も思い知らされているのだけど、改めて思った。やっぱりミルコは凄い。

 ヤマカツライデンが逃げ、ダンビュライトが2番手に収まった前半1000メートルの通過は1分1秒1。GIとしては明らかに遅いペースなのだが、スローと見るや、ミルコは早くもここで動き出し、3コーナー過ぎから一気に先頭に立つ勢いで上がっていく。

「最初にトリオンフが動いていったけど、それでもペースは遅いと感じていました。3コーナーでは反応が良くて、いい手応え。外、外には行かせたくなかったですし、有馬記念のような感じになるのはイヤでした。追い出したときはまだ800メートルあったけど、楽な手応えでした」

 このときの戦況をこう振り返ったミルコ。4コーナー過ぎからは完全に1頭抜け出し、内ラチ沿いをグンと加速。有馬では替えてくれなかった手前も「今回はすぐに替えてくれた。これなら勝てると思いましたネ」。その言葉通り、後ろから昨年の皐月賞1、2着馬が迫るも、スワーヴリチャードの脚色は衰えない。セーフティリードを保ったまま、念願のGIゴールを先頭で駆け抜けた。

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