凄いぞミルコ「作戦通り」3角捲り決めた スワーヴ18年主役へ名乗りの大阪杯V!
10戦目で待望のGI初勝利
ミルコ・デムーロの好騎乗にも導かれスワーヴリチャードが大阪杯制覇! 【スポーツナビ】
スワーヴリチャードは今回の勝利でJRA通算10戦5勝、重賞は2017年GIIアルゼンチン共和国杯、17年GIII共同通信杯、18年GII金鯱賞に続き4勝目。騎乗したミルコ・デムーロは04年ネオユニヴァース以来となる大阪杯2勝目、同馬を管理する庄野靖志調教師はうれしいJRA・GI初勝利となった。
スワーヴリチャードは通算10戦目で待望のGI初勝利 【スポーツナビ】
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「まだ800メートルあったけど、楽な手応えでした」
3コーナー大捲りから一気に先頭、そのままアルアイン(右)らを寄せ付けなかった 【スポーツナビ】
道中のスワーヴリチャードはゲートが一息のまま後方2番手を追走。右回りのレースだと右にモタれる癖があり、ましてラチを頼ることができない外枠15番発走だ。ミルコはここからどう乗るのか? 有馬記念の二の舞になるのでは? そんなことを思いながら、個人的にはあまりポジティブにはスワーヴリチャードのことを見ていなかった。だが、向こう正面でミルコ・デムーロという騎手の恐ろしさを知ることになる。いや、ミルコは凄い、ということなんてこれまで何度も思い知らされているのだけど、改めて思った。やっぱりミルコは凄い。
ヤマカツライデンが逃げ、ダンビュライトが2番手に収まった前半1000メートルの通過は1分1秒1。GIとしては明らかに遅いペースなのだが、スローと見るや、ミルコは早くもここで動き出し、3コーナー過ぎから一気に先頭に立つ勢いで上がっていく。
「最初にトリオンフが動いていったけど、それでもペースは遅いと感じていました。3コーナーでは反応が良くて、いい手応え。外、外には行かせたくなかったですし、有馬記念のような感じになるのはイヤでした。追い出したときはまだ800メートルあったけど、楽な手応えでした」
このときの戦況をこう振り返ったミルコ。4コーナー過ぎからは完全に1頭抜け出し、内ラチ沿いをグンと加速。有馬では替えてくれなかった手前も「今回はすぐに替えてくれた。これなら勝てると思いましたネ」。その言葉通り、後ろから昨年の皐月賞1、2着馬が迫るも、スワーヴリチャードの脚色は衰えない。セーフティリードを保ったまま、念願のGIゴールを先頭で駆け抜けた。