愛する両親の前でミルコ最多タイGI・6勝 マイルに新星ペルシアン17年ぶり3歳馬V

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池江調教師、異なる馬で春秋マイルGI制覇

ミルコ・デムーロ騎乗の3歳馬ペルシアンナイトがマイルCS制覇! 【スポーツナビ】

 JRA秋のマイル王決定戦、第34回GIマイルチャンピオンシップが19日、京都競馬場1600メートル芝で行われ、ミルコ・デムーロ騎乗の4番人気ペルシアンナイト(牡3=栗東・池江厩舎、父ハービンジャー)が優勝。後方待機から最後の直線を鋭く追い込み、ゴール寸前でライアン・ムーア騎乗の2番人気エアスピネル(牡4=栗東・笹田厩舎)を差し切りマイルの頂点に立った。やや重馬場の勝ちタイムは1分33秒8。

 ペルシアンナイトは今回の勝利でJRA通算9戦4勝、重賞は今年3月のGIIIアーリントンカップ以来となる2勝目。騎乗したミルコ・デムーロはマイルCS初勝利となり、年間GI・6勝は史上最多タイ。同馬を管理する池江泰寿調教師は同レース初勝利、安田記念(サトノアラジン)と合わせて調教師として春秋マイルGI制覇を達成した。

この勝利でミルコ(左)は年間最多勝に並ぶGI・6勝目 【スポーツナビ】

 なお、ハナ差の2着にエアスピネル、さらに半馬身差の3着に福永祐一騎乗の7番人気サングレーザー(牡3=栗東・浅見厩舎)が入線。1番人気に支持されたクリストフ・ルメール騎乗のイスラボニータ(牡6=美浦・栗田厩舎)は5着に敗れた。

“ミルコ複勝コロがし”33万9940円なり

春のオークスからJRA・GIレース実施機会10連続3着以内と、今年のミルコは手がつけられない活躍だ 【スポーツナビ】

 大げさな話ではなく、残り10メートルまではエアスピネルが先頭を走っていた。このまま悲願のGI奪取かと、誰もが思ったはずだ。しかし、そうはさせなかったのが、ミルコ・デムーロが駆る3歳馬ペルシアンナイトだ。

「すごい気持ちよかったです(笑)」

 ゴール直前数完歩での大逆転劇に会心の笑顔。もう毎週、彼のヒーローインタビューを聞いているような気がしているのだけど、この秋だけでGI・4勝目。年間でも6勝を数え、これは武豊、安藤勝己、池添謙一、岩田康誠に並ぶ最多タイ記録。これだけでも見事なのに、なんとミルコはこの6勝全てを異なる馬で挙げたのだ。もちろん、史上初の快挙である。さらに、春のオークスからJRA・GIレース実施機会10連続3着以内というのだから、もう手がつけられない。

 ちなみにJRAが出したデータによれば、もしオークスからミルコの複勝をコロがしていたら、元金100円が33万9940円になるのだという。当コラムを読んでいただいている読者の方に、“ミルコ複勝コロがし”で大儲けした、という方はいらっしゃるでしょうか?

大外からイン潜入、最後は縫うように強襲

最後の直線は馬群を縫うように強襲し、ゴール寸前でエアスピネルを差し切った 【スポーツナビ】

 話を戻してマイルCSだ。大外18番枠、前日の雨と、実はペルシアンナイトにとっては必ずしも好条件ではなかった。ミルコが言う。

「初めて乗ったシンザン記念は重馬場で3着。前走(富士S5着)も久々だったし、馬場が悪くて結果は良くなかった。だから、昨日雨が降ったのでちょっとイヤでしたね。枠も大外だったので気にしていました」

 幸いにも日曜は晴れ間が広がり、良馬場にまでは回復しなかったものの、それでもミルコとしては「自信が持てるようになりました」。気にしていたという大外枠に関しても、「いつもスタートがすごく速い馬。今日は少し遅かったけど、十分です」という好発ですぐさまリカバリー。そこから内の馬の出方を見ながら、自身はスッと後方に下げ、いつの間にかスルスルとインへ潜り込んでいた。

 これで距離損はなくなり、そのまま迷わず馬群に突っ込むと、4角インから最後の直線は縫うように強襲。エアスピネル悲願のGI勝利を、ゴール手前わずか数完歩のところで打ち砕いたのだ。

「初めて乗ったときにすごく良い馬だと思いましたし、皐月賞から力を入れていました。思った通り、とても良い馬ですね(笑)」

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