愛する両親の前でミルコ最多タイGI・6勝 マイルに新星ペルシアン17年ぶり3歳馬V
池江調教師、異なる馬で春秋マイルGI制覇
ミルコ・デムーロ騎乗の3歳馬ペルシアンナイトがマイルCS制覇! 【スポーツナビ】
ペルシアンナイトは今回の勝利でJRA通算9戦4勝、重賞は今年3月のGIIIアーリントンカップ以来となる2勝目。騎乗したミルコ・デムーロはマイルCS初勝利となり、年間GI・6勝は史上最多タイ。同馬を管理する池江泰寿調教師は同レース初勝利、安田記念(サトノアラジン)と合わせて調教師として春秋マイルGI制覇を達成した。
この勝利でミルコ(左)は年間最多勝に並ぶGI・6勝目 【スポーツナビ】
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“ミルコ複勝コロがし”33万9940円なり
春のオークスからJRA・GIレース実施機会10連続3着以内と、今年のミルコは手がつけられない活躍だ 【スポーツナビ】
「すごい気持ちよかったです(笑)」
ゴール直前数完歩での大逆転劇に会心の笑顔。もう毎週、彼のヒーローインタビューを聞いているような気がしているのだけど、この秋だけでGI・4勝目。年間でも6勝を数え、これは武豊、安藤勝己、池添謙一、岩田康誠に並ぶ最多タイ記録。これだけでも見事なのに、なんとミルコはこの6勝全てを異なる馬で挙げたのだ。もちろん、史上初の快挙である。さらに、春のオークスからJRA・GIレース実施機会10連続3着以内というのだから、もう手がつけられない。
ちなみにJRAが出したデータによれば、もしオークスからミルコの複勝をコロがしていたら、元金100円が33万9940円になるのだという。当コラムを読んでいただいている読者の方に、“ミルコ複勝コロがし”で大儲けした、という方はいらっしゃるでしょうか?
大外からイン潜入、最後は縫うように強襲
最後の直線は馬群を縫うように強襲し、ゴール寸前でエアスピネルを差し切った 【スポーツナビ】
「初めて乗ったシンザン記念は重馬場で3着。前走(富士S5着)も久々だったし、馬場が悪くて結果は良くなかった。だから、昨日雨が降ったのでちょっとイヤでしたね。枠も大外だったので気にしていました」
幸いにも日曜は晴れ間が広がり、良馬場にまでは回復しなかったものの、それでもミルコとしては「自信が持てるようになりました」。気にしていたという大外枠に関しても、「いつもスタートがすごく速い馬。今日は少し遅かったけど、十分です」という好発ですぐさまリカバリー。そこから内の馬の出方を見ながら、自身はスッと後方に下げ、いつの間にかスルスルとインへ潜り込んでいた。
これで距離損はなくなり、そのまま迷わず馬群に突っ込むと、4角インから最後の直線は縫うように強襲。エアスピネル悲願のGI勝利を、ゴール手前わずか数完歩のところで打ち砕いたのだ。
「初めて乗ったときにすごく良い馬だと思いましたし、皐月賞から力を入れていました。思った通り、とても良い馬ですね(笑)」