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“世界最強”オールブラックスの鍛え方
SBWは「瞑想と視覚化」を意識

「ラグビーは複雑で、いろいろな技術や能力が必要」

NZ代表としてワールドカップ優勝に貢献したソニー・ビル・ウィリアムズ(左)とアーロン・スミス
NZ代表としてワールドカップ優勝に貢献したソニー・ビル・ウィリアムズ(左)とアーロン・スミス【赤坂直人/スポーツナビ】

 2大会連続でラグビーワールドカップを制しているニュージーランド代表オールブラックス。国の人口は約470万人と少ないが、パワー、スピード、スタミナが要求されるラグビーで、トータルバランスに優れた選手を次々と輩出している。その理由はどこにあるのだろうか?

 今回は、多彩なオフロードパスを得意とするCTBのソニー・ビル・ウィリアムズ(愛称SBW)と、鋭い突破と正確なパスが持ち味のSHアーロン・スミスにトレーニングについて聞いた。


――ラグビーは走る、当たる、飛ぶ、などの動作に、パスやキックで繊細な動きも必要とされます。トレーニングをしているうえで、気をつけていることはありますか?


アーロン ラグビーにはいろいろなスキルが必要です。ポジションによって必要なスキルが違いますが、スクラムハーフとしては長い距離のパス、時にはトリックパスも必要です。キックでは、地面に置かれたところから、またはラインアウトからのボックスキックも練習します。


SBW ラグビーは複雑で、いろいろな技術や能力が必要になります。私はセンターでグラウンドの中盤にいることが多いので、自分のポジションでどう貢献できるかに集中しています。ほかのポジションの選手に気をとられると、自分の役割を全うできないので、彼らを気にせずに自分の役割に集中するのです。


 トレーニングは全面的にやって、体を十分に鍛えたうえで、グラウンドでは自分の役割を果たします。

アーロン・スミス「心の中にストーブがある」

にこやかな表情で質問に答えるアーロン・スミス
にこやかな表情で質問に答えるアーロン・スミス【赤坂直人/スポーツナビ】

――体を鍛えるうえで、メンタルや睡眠、食事はどう関わってくるでしょうか?お2人が気をつけていることがあれば、教えてください。


アーロン クリアな気持ちで試合に臨むのが大事なので、平日はフィジカルとメンタル両面で準備をします。フィジカルが安定すると、メンタルも落ち着いて、直感が冴えたプレーにつながります。

 恐れたり、緊張したりするのではなく、落ち着いて冷静に自分の役割を果たすことに集中することが大事で、そのためにトレーニングをしています。そうすれば試合を楽しむことができて、良いパフォーマンスを発揮できます。


 表面的には冷静でありつつ、心の中にストーブがある、炎が燃え上がっている状況です。情熱は持ちつつ、冷静さを保って、チームメイトを信頼してプレーすることが大切です。


SBW シンプルなことで、フィジカルな準備だけでなく、精神構造が大切です。

 私は精神を落ち着かせることを最近は取り入れています。フィールドに出る時に体だけ鍛えているから十分だと言ってグラウンドに出ても、良いプレーができるとは限りません。精神状態が乱れていたり、緊張し過ぎていたり、恐怖心があったりすると、どんなにフィジカルが整っていても良いプレーはできないのです。ラグビーはとても複雑なスポーツなので、メンタルがとても大切です。


 完璧な試合は絶対にできません。だからこそ「あそこでパスを失敗したらどうしよう……」などと不安になるより、精神的に準備をしておかなければいけません。


 私は精神を整えるために瞑想をしています。また、いろいろな場面を想定して視覚化しています。ディフェンスの時に、タックルをミスしたら次にどうするのか――など精神的にどう乗り越えるのかを事前に準備しています。

 瞑想にはインストラクターがいるわけではなくて、自分でやり方を習得しているので、自分はそこからトレーニング、プレーに入るようにしています。

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