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「大学から世界へ」2人が語る未来
ラグビー・野口竜司×陸上・關颯人

提供:ラグビーワールドカップ2019組織委員会

笑顔でラグビーボールをパスする關颯人(左)と野口竜司
笑顔でラグビーボールをパスする關颯人(左)と野口竜司【赤坂直人/スポーツナビ】

 2年後に開催されるラグビーワールドカップ2019日本大会に向けて、日本代表に選ばれた東海大学ラグビー部主将の野口竜司選手(4年)と、2018年の箱根駅伝でエースとして注目される陸上長距離界のホープ、關颯人(せき はやと)選手(2年)の対談が実現した。

 2019年ラグビーワールドカップや2020年東京五輪での活躍が期待される2人のトップアスリートが、競技の魅力や大学での経験を得て成長したこと、そして将来の目標などを語り合った。

<大学での交流>人見知りの2人、緊張の対談スタート!?

野口 關(颯人)くんのことはもちろん知っていますが、ちゃんと話すのは初めてです。同じ体育学部に在籍していますが、授業も学年で決まってしまうことが多く、競技も学年も違うとあまり交流はないんです。人見知りなんで緊張しちゃいますね(笑)。


 野口(竜司)さんと話すのは初めてですね。僕も緊張しています(笑)。


野口 実技の授業でタグラグビーがあり、そういうときに他競技の学生と交流ができるので楽しいです。その授業で一緒だった柔道の朝比奈沙羅選手は1学年下なのですが、先日、世界無差別級選手権で金メダルを獲得したのを見て、すごく刺激を受けました。


 僕たち陸上競技部も日本一を目指してやっていますが、東海大学はやはり他の運動部も盛んです。ラグビー部や柔道部など、日本のトップレベルだったり、世界の舞台で戦ったりしている選手がたくさんいて、そういう活躍を聞くと「自分も頑張ろう!」と思います。


野口 ラグビーと駅伝の大会は毎年、ちょうど同じくらいの時期にあるので、壮行会で一緒になり、そのときに陸上競技部が目標に向かってやっていることを聞けたりするので、すごく励みになります。10月に出雲駅伝で優勝したという結果を聞いて、「ラグビー部も負けられない!」と思いました。


 高校生のときに、テレビで東海大学ラグビー部が大学選手権の決勝に出ているのを見て、強いチームという印象を持っていました。壮行会で一緒になるとお互いに頑張ろうって気持ちになりますよね。

<大学での成長>關の1500mに「そんなに速いの!?」

東海大学では主将を務め、ラグビー日本代表としても活躍する野口
東海大学では主将を務め、ラグビー日本代表としても活躍する野口【赤坂直人/スポーツナビ】

――東海大学に進学した理由は?


野口 僕は兄(大輔/現・近鉄ライナーズ)が東海大学にいたこともそうでしたが、自分にとってラグビーをするのに一番いい環境だと思って進学しました。


 環境が素晴らしいのはもちろんですけど、東海大学陸上競技部の両角速駅伝監督は、僕の出身校の佐久長聖高校の前監督でした。そんな縁もあって早い段階から志望していました。両角監督の指導で、世界で戦える選手が多く出てきているので、東海大学で走りたいという思いもありました。


――入学後に伸びた部分はどこですか?


野口 ラグビーはスピードも必要ですが、フィジカルも鍛えないといけません。東海大学はウェイトトレーニング場など環境が充実していることもあって、やはりフィジカルが高校の時よりだいぶ強くなったなと思います。

 ウェイトトレーニングはシーズンによって量を増やしたり、重さをあげたりと内容は違いますが、高校時代は100キロも上がらなかったベンチプレスが、今は135キロまで上がるようになりました。


 自分の学年には力のある選手が集まっているので、その中で切磋琢磨したこともあって、かなりスピードの面では上がったかなと思います。

 もちろん長距離のタイムもそうなんですけど、一番変わったのは1500mです。8月に3分42秒の自己ベストを出すことができました。高校時代から20秒くらい更新して、今シーズンの種目の日本ランキング2位にもなりました。


野口 そんなに速いの!? 自分は最近は測っていないけど、ラグビーだと普通1kmで3分くらいだから、僕が遅すぎるかもしれない(苦笑)。


 いや、ラグビーの選手も1kmを3分で走るとは驚きました! 決して遅いペースではないですよ。

<国際経験>2人が「世界」を知って得たもの

箱根駅伝で優勝候補に挙げられる東海大学のエース・關
箱根駅伝で優勝候補に挙げられる東海大学のエース・關【赤坂直人/スポーツナビ】

――野口選手、關選手ともに国際舞台を経験していますが、どんなことがプラスになりましたか?


野口 高校時代もラグビーで海外に行ったことはありましたが、東海大学に入ってから、ジュニア・ジャパンや日本代表といった活動が増えて、さらに海外で、自分よりも大きな選手とプレーする機会も多くなりました。プレー面で判断力が早くなったという部分もあります。


 僕は高校時代までは国際大会に出場する経験はありませんでしたが、昨年7月、世界ジュニア陸上に初めて1万mで出場しました。この種目は東アフリカ勢が強くて、各国上位2名ずつが出場できるのですが、ケニア、エチオピア、ウガンダ、エリトリアで8位以内を独占していました。僕は9位でしたが、そうした強豪勢に割って入れなかった悔しさが残りましたね。


 それでも、初めての世界大会で、ペースの上げ下げや駆け引き、トップ選手が日本記録よりも速いペースで走ることに衝撃を受けました。まだまだ今のスピードや走力では世界で戦えないことを痛感しましたね。


 また今年の2〜4月まで、アメリカで向こうの学生と一緒にトレーニングさせてもらいました。アメリカも長距離で活躍していますし、スピードがある選手が多く、参考になる部分が大いにありました。

 日本では長距離選手はあまりウェイトトレーニングをしないのですが、アメリカでは積極的に取り入れていて結果を出しています。それで、東海大学でも、オレゴン大学出身のトレーナーさんに来てもらって、より積極的に取り入れていこうとしています。


野口 日本にいると日本の考えしか知らないけど、海外に行くといろんな考え方に気づかされるよね。

 いろいろな国際大会に行きましたけど、特にイタリアで行われた2015年のU20の世界大会は刺激になりました。その大会に出ていた、ニュージーランドのセンターであるアントン・レイナート=ブラウンは、自分と同世代なのに今ではすでにスーパーラグビーや「オールブラックス」として有名なニュージーランド代表で活躍しています。ここまでレベル、スキルが高い選手がいるのかと驚いて、自分もそうなるためにもっとトレーニングしていかないといけないと思いました。


 あとは英語でのコミュニケーションも必要ですね。海外でやっていくには必ずプラスになるから頑張らないと……と思ってやっています!

斉藤健仁

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。 学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「世界最強のゴールキーパー論」(出版芸術社)、「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)など著書多数。最新刊は「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版/2017年11月刊)。

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