“世界最高のラグビー選手”バリット 「自分もチームもまだまだ成長できる」

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日本の子どもたちへ「一番大事なのは楽しむことです」

2人の弟もオールブラックスというラグビー一家で育ったボーデン・バリット 【赤坂直人/スポーツナビ】

 2大会連続でラグビーワールドカップ(W杯)制覇を成し遂げているニュージーランド代表オールブラックス。その中で特に輝きを放っているのが、2016、2017年と連続して世界最優秀選手に選ばれたボーデン・バリットだ。
 187センチ、92キロの司令塔は、冷静に試合の流れを見極め、周りの選手を生かし、自らトライを奪うこともできる。
 現時点で“世界最高のラグビー選手”として君臨するバリットに、自身のラグビー観、2年後のW杯について聞いた。

――2人の弟もオールブラックスに選ばれるなど、兄弟で活躍していますが、どのように成長してきたのでしょうか?

 僕らの兄弟は男だけで5人もいるんです。父親がラグビーをしていたので、ずっとそれを見て育ちました。5人とも負けず嫌いだったので、いつも裏庭でみんなで遊びながら練習していました。

――ボーデンさんのようになりたいと憧れている日本の子供たちにアドバイスはありますか?

 一番大事なのは楽しむことです。まずは友達と楽しんでプレーしてほしいですね。そして、国を代表して戦っている日本代表を支えてほしいです。2番目にオールブラックスを応援してくれたらうれしいです(笑)
 とにかく、ラグビーを楽しむことができれば、つらい練習やきつい練習も乗り越えられると思います。

2年連続世界最優秀選手は「チームメイトの助けがあったからこそ」

オールブラックスの中心選手として活躍し、2年連続で世界最優秀選手に選ばれた 【写真:ロイター/アフロ】

――スピード、パワーといった肉体面だけでなく、常に冷静な判断力が光ります。

 もともと、落ち着いた性格ということも大きいと思います。プレッシャーを感じている時こそ、冷静に考えることが大切です。激しい試合の中でプレーしていると、「チームがどの作戦をとるべきか」などを落ち着いた状態で考えなくてはいけません。

 僕の場合はもともと落ち着いているということもありますし、プレッシャーの中で冷静に判断できるようにトレーニングをした結果でもあると思います。

――試合中は次々と状況が変わりますが、スタンドオフとしてどこに注意して、次のプレーを選択しているのでしょうか?

 あまり、その時点での点数にとらわれ過ぎないようにしています。それよりも、「今、チームが何を必要としているか」を考えます。そして、相手の弱いところを見極めて、自分たちの強みや精神状態を見ながらプレーを選択するようにしています。

――2016年、17年と2年連続で世界最優秀選手に選ばれました。評価は高まるばかりですが、ご自身にとって足りない部分、もっと伸ばしたい部分はありますか?

 もちろん、伸ばしたい部分はあります。受賞できたのは幸運なことで、チームメイトの助けがあったからこそ、取れたものです。
 自分にはまだまだ伸ばせる部分があると思うので、自分自身としても楽しみです。チームも同じように、まだまだ成長できると感じています。

W杯日本大会では「代表チームに入ることが第一のゴール」

2年後のワールドカップは「絶対に素晴らしい大会になると思う」と語る 【赤坂直人/スポーツナビ】

――2019年に日本でワールドカップが開かれます。日本にとっては初めての経験ですが、ファンはどうやって楽しめば良いでしょうか?

 特別なイベントが日本で開かれるということを楽しんでほしいと思います。僕も来日する度に日本のファンのサポート、礼儀正しさを感じています。絶対に素晴らしい大会になると思うので、思いっ切り楽しんでもらいたいですね。

――ワールドカップ日本大会での目標を教えてください。

 代表チームに入ることが第一のゴールです。それが実現したら、チームとして優勝するという次の目標に向かって努力が必要です。そのために2年間、努力していきます。

(取材・文:安実剛士/スポーツナビ)
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