ラ・リーガの優勝争いはほぼ終結? バルセロナの完勝に終わったクラシコ
BBCが見られる可能性は高まった
しかも後半の早い時間帯に、スアレスに先制点を奪われたことで、ジダンは当初の戦略を捨ててアタッカーを投入せざるを得なくなった。さらにはダニエル・カルバハルの退場とともに、メッシに0−2とされた時点で、レアル・マドリーはあまりにも不利な状況に追い込まれた。
この試合で出番を与えなかったことで、ジダンはイスコがベストコンディションにないと考えていることがはっきりした。並行して長期離脱明けのギャレス・ベイルが実戦のリズムを取り戻し始めたことで、CLが再開する2月以降はBBC(ベイル、ベンゼマ、C・ロナウドの3トップ)がそろって見られる可能性が高まったと言える。
まだサプライズが残されている?
並行して、スペイン代表のW杯本大会出場権がはく奪される可能性が浮上したことも、同国のフットボール界のイメージを悪化させる一因となった。行政のフットボール協会への介入を禁じているFIFA(国際サッカー連盟)は、29年間もスペインフットボール協会の会長を務めてきたアンヘル・マリア・ビジャールがスポーツ行政裁判所の命によって解雇されたことを問題視している。
現ヨーロッパ王者であり、世界王者にもなったばかりのレアル・マドリーは、ホームでバルセロナに惨敗するとともに、ラ・リーガの優勝争いから早々に脱落してしまった。残された唯一のビックタイトルであるCLでも、決勝トーナメント1回戦で優勝候補の筆頭に挙げられているパリ・サンジェルマンとの対戦が控えている。
幸いにもフットボールは、統計通りの結果に落ち着くとは限らないスポーツである。今季のラ・リーガにもまだサプライズが残されていることを願うばかりだ。
(翻訳:工藤拓)