安心せよ私だ、カンパニー弟を買いなさい 「競馬巴投げ!第131回」1万円馬券勝負

乗峯栄一

関西出走馬を金曜夜の人気順で

 まず、写真説明から。先週、先々週と栗東トレセンに出向いたので、関西からの出走馬はけっこう撮れた。金曜夜のオッズ順で出してみたい。

[写真1]は先々週の撮影で天皇賞ゼッケンではなく、その上ピンボケしているが、1番人気を張っているエイシンヒカリである。去年の天皇賞はスタート直後から逃げることが出来ず惨敗したが、今年は内枠を利して逃げ一手にでるか。ただ、このあまりの人気のかぶり方は異様に思える。

[写真2]は毎日王冠で2着に入ったアンビシャスだ。ルージュバックに迫っていった脚は見事だったが、あの脚を再現出来るのか。

[写真3]はリアルスティールだ。ドバイで国際GIを勝ったあと、安田記念で惨敗し、じっくり調整してここに臨む。ドゥラメンテが引退したあと、15年世代を代表する馬となったが、本領発揮はあるか。

[写真4]はラブリーデイ。昨秋の天皇賞馬なのだが、香港遠征、それに続く春の凡退などもあって人気は下がっている。そんなに無視していい馬なのかどうか。

[写真5]サトノノブレス 【写真:乗峯栄一】

[写真5]はラブリーデイと並ぶ池江厩舎のもう一頭、サトノノブレス。菊花賞で「サトノGIの壁」が解けたいま、サトノクラウンと共に一気にGI連勝もあるかもしれない。

[写真6]ヒストリカル 【写真:乗峯栄一】

[写真6]は前走の毎日王冠最後方強襲が見事だったヒストリカルだ。兄カンパニーをはじめ、遅咲き血統の馬、一発はあるように思える。

[写真7]ヤマカツエース 【写真:乗峯栄一】

[写真7]は札幌記念であわや先頭にという脚を見せたヤマカツエース。じっくり調整してここに臨む。

7歳のヒストリカルに、あの夢をもう一度

 さて、混戦天皇賞だが、どうしてこんなに人気がないのか、カンパニーの弟は。前走毎日王冠は極端に後ろに下げて、差し届かずの3着だったが、それにしても今回の天皇賞(金曜オッズの段階で)2着アンビシャスの単勝が7倍台に対して、ヒストリカルは単勝万馬券だ。どうしてこんなに差があるのか。今回は田中勝春に鞍上が代わって、前走ほど後ろには下げないだろう。この田中・ヒスのコンビで、東京2千の重賞を勝ったこともある。秋になると、大体いつも体重450キロ台になる。450台になると大駆けする傾向にある馬だ。一発の妙味は大いにある。

 何と言っても8歳で天皇賞を勝ったカンパニーの弟だ。7歳のヒストリカルに、あの夢をもう一度見させて欲しい。

 単(11)ヒストリカルに1600円。そして今回は大穴ゆえに三連複にする。三連複軸(11)、ヒモに有力関東馬を含めて、(8)モーリス、(9)ルージュバック、(1)エイシンヒカリ、(3)アンビシャス、(14)ステファノス、(15)ラブリーデイ、(12)リアルスティール、(4)サトノクラウンの8頭の計28点。各300円の計8400円。総計1万円勝負。

 あと、先週ダメだった複勝コロガシも、あと5回でもう一度だけチャレンジする。(11)に千円。

乗峯栄一の1万円馬券勝負! 2016秋の陣

<今週の1万円勝負(天皇賞・秋)>
単勝(11)ヒストリカル×1,600円
3連複(11)ヒストリカル1着軸固定→(8)(9)(1)(3)(14)(15)(12)(4)[28点]×300円=8,400円

<前回の結果(菊花賞)>
単勝(8)ミッキーロケット×1,000円→ハズレ
3連単(8)ミッキーロケット1着軸固定→(10)(6)(3)(15)(4)(17)[30点]×300円=9,000円→ハズレ

<前回までの収支>
−20,000円−10,000円=−30,000円

2016秋のGI複勝コロガシ

菊花賞………複勝(8)ミッキーロケット×1,000円→ハズレ
天皇賞・秋…複勝(11)ヒストリカル×1,000円

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著者プロフィール

 1955年岡山県生まれ。文筆業。92年「奈良林さんのアドバイス」で「小説新潮」新人賞佳作受賞。98年「なにわ忠臣蔵伝説」で朝日新人文学賞受賞。92年より大阪スポニチで競馬コラム連載中で、そのせいで折あらば栗東トレセンに出向いている。著書に「なにわ忠臣蔵伝説」(朝日出版社)「いつかバラの花咲く馬券を」(アールズ出版)等。ブログ「乗峯栄一のトレセン・リポート」

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