モーリス自滅に追い込んだ田辺の絶妙逃げ 3年2カ月ぶりの復活星! ロゴタイプ安田V

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13年皐月賞以来、3年2カ月ぶりの勝利

田辺騎乗の8番人気ロゴタイプが安田記念優勝、3年2カ月ぶりの復活勝利となった 【中原義史】

 JRA春のマイル王決定戦・第66回GI安田記念が5日、東京競馬場1600メートル芝で行われ、田辺裕信騎乗の8番人気ロゴタイプ(牡6=美浦・田中剛厩舎、父ローエングリン)が優勝。スタートから果敢に先頭に立つと、そのまま後続に影を踏ませず2013年GI皐月賞以来となる約3年2カ月ぶりの復活勝利を飾った。良馬場の勝ちタイムは1分33秒0。

 ロゴタイプは今回の勝利で通算25戦6勝(うち海外1戦0勝)。重賞は2012年GI朝日杯FS、13年GI皐月賞、同年GIIスプリングSに続く4勝目。騎乗した田辺、同馬を管理する田中剛調教師ともに安田記念初勝利となった。

 一方、断然の1番人気に支持されていたトミー・ベリー騎乗のモーリス(牡5=美浦・堀厩舎)は直線伸び切れず1馬身1/4差の2着。連勝は「7」でストップし、約2年ぶりの敗戦となった。また、さらにハナ差の3着には内田博幸騎乗の6番人気フィエロ(牡7=栗東・藤原英厩舎)が入った。

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人気馬はなぜ自滅した?

モーリス(中・緑帽)はまさかの2着敗戦、スローペースで折り合いをつけられなかったことがすべてだった 【中原義史】

 一騎打ちが期待されていた海外GI馬2頭が、凱旋レースでそろって敗戦。しかも、互いに前半で折り合いをつけられず、実力を出し切れずに敗れてしまった。人気馬を“自滅”に追い込んだ要因は何だったのか?

「ペースが遅くなってしまったので引っ掛かってしまった。前に馬を置ければ良かったんですが……」とモーリス騎乗のT・ベリー。それでも「あの流れでも良く頑張っています」と直線の奮闘を褒めたように、2着に踏ん張ってみせたのはアジアマイル王としてのせめてもの意地だったか。

 もう1頭の海外GI馬リアルスティールはブービーの11着。主戦・福永は「スタートはうまく行ったんですが、想定以上にペースがスローで、最初のコーナーに入って馬が落ち着くまで時間がかかってしまいました。直線でいち早く失速してしまったのは、やっぱり前半のロスが響いたからだと思います。もっと脚をタメることができれば」と苦汁の表情を浮かべた。

 逆転候補と見られていた3番人気サトノアラジン鞍上の川田も「ペースが遅すぎた」と振り返っていたように、上位人気馬がことごとくスローペースに飲み込まれていってしまったのだ。

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