賞金総額は日本ツアーの5倍! 13人の日本選手が挑む米国女子ツアー、古江、竹田、笹生は開幕戦、渋野、岩井ツインズらは第2戦より参戦
今週開幕する米国女子ツアーには13人の日本人選手が参戦。左から古江、笹生、渋野 【Photo by Getty Images】
※当初は全35試合(公式戦は33試合)の予定だったが、1月24日に3月開催予定の「ファー・ヒルズ・パク・セリ選手権(賞金総額200万ドル)」の開催中止が発表された
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2022年4人→2023年6人→昨年9人と日本選手の参戦が年々増加
昨年の「TOTOジャパンクラシック」に優勝し、今季の米国女子ツアー参戦の資格を得た竹田麗央 【Photo by Yoshimasa Nakano/Getty Images】
昨年日本8勝の竹田麗央より、未勝利の渋野日向子が獲得賞金で上回る
今季の予定を発表した昨年の11月、当時のUSLPGAツアーのコミッショナーであるモリー・マルクス・サマーン氏(1月9日付で「3人の子供との時間を大切にしたい」のと理由で退任)は、「これはツアー75年の歴史で最大の賞金総額であり、2021年比で約90%増加、4年間で6200万ドル以上増加したことを示し、協会の成長と成功を裏付けている」と語っていた。
この賞金差は個人の獲得金額にも大きな影響を与えている。昨年は未勝利だった渋野だが特に高額賞金の全米女子オープンで2位、全米女子プロでは7位と上位に入り年間の賞金獲得額は1,719,878ドル(2億6830万968円 ※1ドル156円計算)。円安の影響もあり、日本女子ツアーで8勝を挙げ賞金女王になった竹田の賞金総額2億6573万16円を上回った。
渋野日向子、笹生優花、古江彩佳に続くメジャー覇者は今年も出るか?
昨年、全米女子オープンで2位に入った渋野日向子 【Photo by Patrick Smith/Getty Images】
2024年全米女子オープンを制した笹生優花 【Photo by Sarah Stier/Getty Images】
ドライビングディスタンス134位の古江彩佳が平均スコアでは1位に
非力で飛ばない日本人には米国女子ツアーは厳しいという固定的なイメージを破って活躍しているのが古江だ。2024年のドライビングレンジでは250.41ヤードで134位。ところが平均ストロークを69.988とし、年間平均ストローク1位の称号『ベアトロフィー』を日本人として初めて獲得。「70台を切れたのがとてもうれしい。ベアトロフィーを獲得できて光栄です」と昨年の最終戦を終えた直後に振り返った。
米国女子ツアーの年間平均ストローク1位の称号『ベアトロフィー』を受賞した古江彩佳 【Photo by Michael Reaves/Getty Images】
飛ばないのは古江だけでない。2024年の米国女子ツアーのスタッツでは吉田は251.27ヤードで127位、西村は241.19ヤードで160位だった。ただ、古江が実績を出している通り、ドライビングディスタンスでは下位にいても上位に入り、メジャーに勝つチャンスも十分にある。
昨年に続き今年も参戦をする吉田優利(左)と西村優菜 【Photo by Getty Images】
日本の飛ばし屋選手の活躍にも期待
日本ツアーでは2020-21にドライビングディスタンスで2位に入った勝、2020-21に10位だった西郷、そして2022年の米ツアーのドライビングディスタンスで33位に入った畑岡も飛ばし屋。彼女たちには、豪快なショットをベースにした活躍に期待がかかる。
左から勝みなみ、西郷真央、畑岡奈紗 【Photo by Getty Images】