「人生が変わった」と松山英樹が回顧 マスターズと全英OPの出場権がかかるアジア太平洋地域最大のアマ大会

北村収

松山英樹に続くヒーローをアジア地域から生み出せるか?

「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」は、松山英樹の成功が証明するように、アジア太平洋地域の若手ゴルファーにとって世界への切符を手に入れるための絶好のチャンスだ。2021年のマスターズでアジア初の優勝者となった松山の偉業は、彼が2010年のこの大会で優勝したことを契機として達成されたものであり、今年の大会でも同じ道を歩む選手が現れる可能性がある。

 今年の大会では、アジア太平洋ゴルフ連盟に加盟する42の国と地域から多くの才能あふれる選手たちが集まってくる。次の松山英樹は生まれるのだろうか?数多くの名勝負が繰り広げられてきた太平洋クラブ御殿場コースで激闘が繰り広げられる。

会場となる太平洋クラブ御殿場コースは、タイガー・ウッズが出場したワールドカップの開催実績もある 【Photo by Chris Condon/PGA】

日本人選手は10人が出場!自国開催のアドバンテージを生かせるか

 9月中旬、日本のメディア関係者を対象に、大会のリモート会見が行われ、歴代チャンピオンの金谷拓実、日本人出場選手の代表として2023年の日本アマチュアゴルフ選手権を制した中野麟太朗(早稲田大学)が出席した。

 2018年の大会覇者である金谷は「太平洋クラブ御殿場コースの高速グリーンは、海外の選手にはすごく難しいと思うので、その点は日本選手には有利に働くと思う。また、コースは距離が長く、中野選手をはじめ飛ばし屋が多い日本人選手が活躍できる可能性が高い」と今年の大会の展望を語った。

 また、10人の日本選手の代表として出席した中野麟太朗は、「この大会で勝ってマスターズに出場することを今年の目標としてきた。4月のDPワールドツアーでこのコースをラウンドできたのは良かったし、他でも練習ラウンドを積んだ」と、自国開催のアドバンテージを利用して、大会制覇を狙っている。

4月に太平洋クラブ御殿場コースで開催されたDPワールドツアーの試合に出場した中野麟太朗 【Photo by Yong Teck Lim/Getty Images】

 マスターズと全英オープンへの切符をかけた「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」には、アジア太平洋ゴルフ連盟に加盟する42の国と地域から120人の選手たちが出場予定だ。なお、日本人出場選手は下記10人となる。

・中野 麟太朗(早稲田大学)
・隅内 雅人(日本大学)
・小林 翔音(日本大学)
・福住 修(専修大学)
・古瀬 幸一朗(東北福祉大学)
・佐藤 快斗(東北福祉大学)
・丸尾 怜央(日章学園高校)
・松井 琳空海(香川西高校)
・本 大志(米国・アリゾナ大学)
・豊島 豊

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著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

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