採用ブランディングや、従業員の満足度向上を目指すトランスコスモスと東京サントリーサンゴリアスの取り組み

チーム・協会

写真左:トランスコスモス株式会社 専務執行役員 内村弘幸氏、写真右:東京サントリーサンゴリアス パートナー担当 真壁伸弥氏 【東京サントリーサンゴリアス】

優れた人材と最新のテクノロジーを融合して、お客様企業の事業拡大やコスト最適化を支援しているトランスコスモス株式会社。アジアを中心に全世界で181拠点(2024年11月1日時点)に展開しており、従業員数はグループ全体で約7万人にものぼる。

それだけに、企業運営として「人材採用」や「従業員満足度の向上」を重要視している。それらのテーマの実現に向けて、東京サントリーサンゴリアスのパートナーとしてどのような取り組みを実施してきたのか、また今後の展望やサンゴリアスに期待することなども含めて、同社の専務執行役員である内村弘幸氏にお話を伺いました。

■優れた人材と最新のテクノロジーを融合して、お客様の事業変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指す

―まずは貴社の事業について教えてください。

内村氏:当社は1966年に創業しまして、IT企業のカテゴリーに属する独立系のアウトソーサーとなります。私たちの事業の原点は「people & technology」。つまり、優れた人材と最新のテクノロジーを融合して価値の高いサービスを提供することで、お客様企業の事業変革を支援している会社となります。お客様企業のビジネスに対して、売り上げ拡大とコスト最適化という側面の両軸でサービスを提供しています。 具体的にはコールセンターやデジタルマーケティングを軸としたカスタマーエクスペリエンス(CX)、業務プロセスにITを活用して事業基盤を強化するBPOがあり、私が担当しているのはBPOとなります。 現在アジアを中心に世界で35の国と地域、181拠点に展開しておりまして、グループ全体で従業員が約7万人おり、国内で4.3万人、海外で2.6万人にのぼります。

―会社として目指している姿は何でしょうか。また事業テーマや、現在感じている課題は何でしょうか。

内村氏:事業環境の変化に対応するためにデジタル技術を活用し、変革を支援する「Global Digital Transformation Partner」を目指しておりまして、お客様企業のビジネスの変革を支援するということに軸足を置いてサービスを提供しております。 一方、私たちはどちらかと言えばBtoBの事業体となりますので、残念ながら一般の消費者の方々に対する企業認知度が高くないということが私たちの中で感じているところであり、サービス販売というよりも採用面、人材を集めるという観点では常に課題を感じております。採用面に関するブランディング、当社に入りたいという人たちに向けてどのようにリーチしていくかということが今後の大きなポイントになるのではと考えています。

トランスコスモス株式会社 専務執行役員 内村弘幸氏 【東京サントリーサンゴリアス】

■サントリーやサンゴリアスの理念・活動に共感、採用・営業面におけるブランディングや、従業員満足度の向上に期待

―東京サントリーサンゴリアスとパートナー契約を結んだキッカケや背景は何だったのでしょうか。

内村氏:まず、サントリーグループと当社とのお付き合いは非常に長く、大変懇意にさせていただいております。当社はサントリーグループの事業基盤強化や事業拡大の施策を支援させていただいており、長いお付き合いであることから、サンゴリアスとのパートナーのお話をいただいたことがキッカケです。

これまで、東京サントリーサンゴリアスというチームには社員の選手が非常に多く、従業員の方々もチームに対する愛着が非常に強いということをお聞きしておりました。またサントリーグループの企業ポリシーとして、健康経営・サステナブル経営に常に軸足を置かれていること。この企業ポリシーがチームにも根付いていることに大変好感を持たせていただいていたこともあって、正直に言いますと、パートナーのお話をいただいた時は即決でした。

またサンゴリアスのミッションとして「地域社会の活性化に貢献する」「社会で活躍・貢献する人材を育てる」ということも発信されております。私たちも日本全国にサービス拠点を有しておりまして、地域社会の活性化、特に人材育成の面においても思いが合致するのではないかということで、パートナー契約に至りました。そしてウェア・試合会場でのロゴの掲載や、イベント実施などで、当社の採用・営業面におけるブランディングや、従業員満足度の向上に貢献していただけるのではないかと期待しているところです。

■東京サントリーサンゴリアスとのパートナーシップの取り組みで得た成果

―東京サントリーサンゴリアスとのパートナーシップでは、具体的にはどのような取り組みをされているのでしょうか。また成果はどのように実感されていますでしょうか。

内村氏:秩父宮ラグビー場におけるスポンサーデーの開催の際には、従業員同士で応援に行ったり、従業員が約1,300名近くいる長崎県拠点では、小学生向けにラグビー教室を開催いたしました。

秩父宮ラグビー場におけるスポンサーデーの開催 【東京サントリーサンゴリアス】

長崎県でラグビー教室を開催 【東京サントリーサンゴリアス】

長崎県でラグビー教室を開催 【東京サントリーサンゴリアス】

長崎県でラグビー教室を開催 【東京サントリーサンゴリアス】

具体的な取り組み内容
・秩父宮ラグビー場におけるスポンサーデーの開催
  -従業員みんなで応援・観戦
  -お客様である企業をVIPルームへ招待
・長崎県でラグビー教室を開催、サンゴリアスの選手が指導
  -小学生を対象に約170名が来場、従業員の親子も参加
  -地元マスコミへの露出

内村氏:スポンサーデーでは、従業員同士で秩父宮ラグビー場に応援に行かせていただいたのですが、そこで感じたのは「実はラグビーが好き」という従業員が非常に多かったことです。どれだけの反響があるのか当初は不安視していた部分もありましたが、蓋をあけてみると「実は……」と声をあげる「隠れラグビーファン」がとても多かったのです。ラグビーの●●チームを応援してますと普段は言えずにいるのか、今回の機会を通して従業員の新たな一面を発見できたこと、従業員同士で共有できたことや、大きな楽しみの場を提供できたのはよかったと思っています。そしてラグビー熱の高さは、野球、サッカーの比ではないなとも感じましたね。

また企業との関係性強化にも非常に役立っています。お客様と会話をすると「実はラグビーが好き」「昔、ラグビーをやっていた」という方が多い印象です。サンゴリアス(サントリー)がパートナーで良かったなと思うのは、ビールがたくさん飲めると喜んでいただけることですかね(笑)。お客様を招待しての試合観戦などでは必ず活用させていただいております。

スポーツは「コミュニケーションツール」として一番分かりやすいのではないかと私は思っているんです。スポーツの熱い戦いを通じて、それを共通の話題として人と人がコミュニケーションを取れることが一番大きいのではないかと。これは私たち企業の中だけではなく、企業対企業においてもスポーツが一番分かりやすい共通言語なのではないかとも考えています。


―長崎県でのラグビー教室というのは、具体的にはどのようなことをされたのでしょうか?

内村氏:長崎県の拠点には約1,300名の従業員がいること、また長崎という土地柄はラグビー熱がすごく高く九州でも1、2位を争うぐらいと言われており、ラグビーへの情熱を持たれている方々がたくさんいらっしゃるということで、長崎県ラグビー協会と連携してラグビー教室の開催にいたりました。

当日は小学生を対象に約170名が来場し、サンゴリアスの選手やスタッフの方々にラグビーの指導をいただき、ミニゲームなどを開催しました。子どもたちだけでなく、保護者や長崎県の関係者の方々などにも広く喜んでいただきとても良いイベントだったなと思っております。従業員のお子さんも参加されて親子で楽しんでいただきました。また、ラグビーの盛んな土地柄ということもありまして、地元のテレビ、新聞などマスコミにも取り上げていただきました。当社にとっても、おそらくサンゴリアスにとっても名実ともにブランディング活動の一環につながったのではないかなと思っております。


―長崎県でのイベントをきっかけに従業員の満足度向上や、マスコミを通じて長崎県民の方々に対するブランディング向上が期待できそうですね。

内村氏:当社は従業員の数が多いので、従業員満足度に対する思いは一番強く持っております。ですので、本社のある東京、関東圏から遠く西に離れた長崎県に選手やスタッフの方たちに来ていただき、現場のメンバーに非常に喜んでいただけたことは私たちにとってもすごく大きなイベントだったなと思っています。それに自分の会社の名前がテレビや新聞などに出ると、従業員としてやはり嬉しくなりますよね。

もう一つ印象深かったのは、夏場だったので体育館で実施したのですが、とにかく子どもたちがものすごく熱狂していたこと。その様子を見ている親御さんもまた嬉しそうでした。こういう場面は機会を作らないとなかなかないことですし、競技場とは違う近い距離感のイベントを開催できたことは本当に良かったですね。また、ラグビーや長崎県に限らず、私どもはサッカーや野球などのスポンサー活動もしておりまして、札幌から沖縄に至るまでスポーツを通じて従業員満足度につながる活動を展開しております。


―今後に向けてサンゴリアスに期待すること、要望などありましたら教えてください。

内村氏:まず期待していることは、選手の皆さんにはリーグワンで活躍していただきたい。これがいの一番になります。とは言うものの、私どもとしましてはパートナーとして非常に満足しておりまして、それはこれまでお話させていただいたことがその裏付けとなります。そして今後も、私どもの従業員満足度の向上に向けてぜひお力添えをいただければと期待しております。

また弊社には色々な場所に拠点がありますので、長崎県でのラグビー教室に限らず、各地域で従業員と対話の場や講演の場を設けることができればと思っています。そうしたことだけでも従業員満足度につながっていくと思いますし、採用面も含めて一緒に取り組んでいければと思っております。あまり欲張ってもいけませんので、まずはそこの部分を強く思っているのですが、でもやっぱり一番はサンゴリアスがリーグワンで活躍することですね。


この度は、取材にご協力いただきありがとうございます。

東京サントリーサンゴリアスでは、共に成長していけるパートナー企業を募集しています。採用ブランディングや、従業員の満足度向上など、ご興味ある方はぜひお気軽にお問い合わせいただけると幸いです。
以下、関連リンクより詳細ご確認ください。
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著者プロフィール

「東京から世界へ日本ラグビーを牽引し、世界にチャレンジするクラブへ」という意味を込め、 ホストエリアを東京都・港区・府中市・調布市・三鷹市と定め、「東京」を冠した。 今季からは大学選手権優勝に導いた経験を持つ田中澄憲が監督に就任し、 「SUNGOLIATH PRIDE~All for Victory~」をスローガンに揚げ、 伝統のアタッキングラグビーで頂点にチャレンジする。

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