PGAツアー、来年以降も日本でのトーナメント開催を明言 日本メディアに発表したビジョンとは?
日本で開催されるPGAツアーのZOZOチャンピオンシップには、毎年多くのギャラリーが集まる 【Photo by Lintao Zhang/Getty Images】
日本では最近あまり開催されなくなったが、世界のスポーツ界ではスポーツ団体、またはチームによるメディア向けイベントは頻繁に開催されており、スポーツナビでも、ラ・リーガ(スペインサッカーリーグ)などから招待を受けて出席している。
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投資グループとの提携でさらなる発展へ
さらにスポーツリーグとして世界でも初めての試みだそうだが、「プレーヤーエクイティプログラム」という選手が株主になる仕組みをつくった。これにより選手との結びつきが強化された。
なお、多くのPGAツアーファンが気になっている昨年6月に電撃発表されたLIVゴルフを支援するサウジアラビア政府系のファンドPIF(パブリック・インベストメント・ファンド)との統合合意の進捗については説明はなかった。
PGAツアーのアジア太平洋社長クリス・リー氏(左) 【写真:北村収】
PGAツアースタジオを設立し、コンテンツ制作を強化
さらに、DPワールドツアー(欧州ツアー)とのパートナーシップ強化や、世界中のツアーとの連携についても説明があった。
コンテンツのさらなる強化を説明 【写真:北村収】
PGAツアーが日本での試合開催継続を明言
1.毎年日本でPGAツアーの試合を開催すること
2.DPワールドツアーとJGTO(日本ゴルフツアー機構)共催の試合を継続すること
3.次世代ゴルファー育成プログラムの導入
4.日本のファン向けのカスタマイズされたコンテンツの提供
2019年に初開催された「ZOZOチャンピオンシップ」は、今年で6年目を迎える。この大会は6年契約でスタートしており、来年以降の開催について多くのファンが注目しているが、PGAツアーが日本での試合継続をコミットメントしたことは、ファンにとって大きな安心材料となるだろう。
今年メジャー2勝のザンダー・シャウフェレがオンラインで登場
記者からの質問も行われた。日本と日本以外のメディアからの質問に違いがあるかとの質問には、「米国などの記者からはゴルフの質問だけだが、日本の記者からは日本とも縁が深いので自分の生い立ちや自分自身のことを聞いてくれますね」とやや嬉しそうに語った。
オンラインで出席したシャウフェレ 【写真:北村収】
懇親ラウンドにも新たな試み
筆者を含む多くの参加者にとっては初の経験だったが、「こんなに面白いとは!」という声が多く上がった。普段のラウンドとは一味違う、刺激的な時間となった。
懇親ラウンドまで新しい試みを取り入れるPGAツアーは、「我々は常に革新し続け、ファンや関係者を楽しませる」というメッセージを日本のメディアに強く発信していたように感じられた。
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