渋野日向子ら、日本選手19人が出場 全英女子OP開催“聖地”セントアンドリュースの凄さをレジェンドの言葉で紐解く
ボビー・ジョーンズ「ベストコースを選べと言われたら、躊躇なくオールドコースの名をあげる」
その6年後、1927年。前年のロイヤルリザムセントアンズで開催された全英オープンで優勝したジョーンズは、ディフェンディングチャンピオンとしてセントアンドリュースの地に戻ってきた。2度目のセントアンドリュースでの全英オープンでは最後まで首位を独走し、見事優勝。優勝スピーチで「6年前の過ちを少しでも取り戻せただろうか」と語ったジョーンズに、大観衆は惜しみない拍手を送った。
後に球聖と呼ばれ、世界中のゴルファーから敬意を集める存在となったジョーンズは、「私が選手として試合をしてきた経験の中からベストコースを選べと言われたら、私は躊躇なくこのセントアンドリュースのオールドコースの名をあげる。このコースほど私に多くのことを教えてくれたコースはないからだ」と語っている。
ジャック・ニクラウス「セントアンドリュースで勝てて、本当のメジャーチャンピオンになれたと実感」
その8年後、セントアンドリュースで1970年以来となる全英オープンが開催された。世代交代を囁かれ、38歳になっていたニクラウスよりも優勝候補の筆頭は10歳年下のトム・ワトソンなどだった。ところが、ニクラウスは予選ラウンドで出遅れたものの、3日目、最終日と2日連続で60台を出す好プレーで逆転優勝。「ここで勝つことが重要だった。本当に自分がナンバーワンでなくなったのかどうかは、セントアンドリュースの72ホールで分かる」と満足気に語った。