連載:来春のセンバツ切符を掴むのは? 秋季大会2023「エリア別展望」

高校野球「秋の注目校6選」近畿大会編 3連覇を目指す大阪桐蔭とそれを阻まんとする強豪校

沢井史
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秋の近畿大会3連覇がかかる大阪桐蔭。人材豊富な投手陣の軸となる平嶋は、府大会決勝では履正社を相手に9回を投げ切り、被安打7、2失点でチームを優勝に導いた 【写真は共同】

 大阪桐蔭の大会3連覇はなるか、それを阻止するとしたらどのチームか。10月21日に開幕する近畿大会の大きな焦点がここだ。もちろん各校がまず目指すのは、センバツ出場の当確ラインと言えるベスト4に入ることだろう。近畿を中心に精力的に高校野球を取材するライターに、そのセンバツ出場枠と同じ6つの注目校を挙げてもらった。

【秋季・近畿大会出場校】※丸数字は秋季県大会の順位
・滋賀:近江①、滋賀学園②、彦根総合③
・京都:京都外大西①、京都国際②
・奈良:智弁学園①、奈良大付②、高田商③
・和歌山:耐久①、田辺②
・大阪:大阪桐蔭①、履正社②、興国③
・兵庫:報徳学園①、須磨翔風②、社③

大阪桐蔭(大阪1位)

 前チームからマウンド経験のあるエース右腕の平嶋桂知(2年)は、最速154キロのストレートだけでなく粘りのピッチングが持ち味。キレのある変化球で打者を打ち取る左腕の山口祐樹(2年)、188センチの大型左腕の安福拓海(2年)、さらに最速149キロの速球を持つ右腕・中野大虎と188センチの大型右腕の森陽樹の1年生コンビなど投手陣は豊富だ。

 前チームでは投手も兼任した1番・境亮陽(2年)、2番・吉田翔輝(2年)の俊足コンビは長打力もあり、出塁率も高い。3番・徳丸快晴(2年)、今秋の府大会準決勝の桜宮戦で2発を放った主砲のラマル・ギービン・ラタナヤケ(2年)は前チームから中軸に並び、徳丸は24本、ラマルは27本と高校通算本塁打数はともに20本を超える(大阪大会終了時点)。

 近畿大会では開幕試合に登場し、高田商(奈良3位)と対戦する。昨秋は近畿大会、そして明治神宮大会を制したが、メンバーが入れ替わった今秋もその戦いぶりからは目が離せない。
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著者プロフィール

大阪市在住。『報知高校野球』をはじめ『ホームラン』『ベースボールマガジン』などに寄稿。西日本、北信越を中心に取材活動を続けている。

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