連載:来春のセンバツ切符を掴むのは? 秋季大会2023「エリア別展望」

高校野球「秋の注目校5選」東北大会編 地力に勝る青森勢、吉田弟が1番を背負う金農も見逃せない

高橋昌江
アプリ限定

八戸学院光星は優勝候補の一角。県大会決勝で敗れた青森山田とも実力的に遜色ない。ともに甲子園を経験している岡本、洗平(写真)の二枚看板に加え、両投手と同じ左腕の森田が台頭してきたのはプラス材料だ 【写真は共同】

 東北大会の開幕は10月16日。各県の上位3校、計18校によって争われる。今夏の甲子園で準優勝の仙台育英(宮城)、同ベスト8の花巻東(岩手)が早々と姿を消すなど県大会では波乱が少なくなかったが、今大会ではどんな戦いが繰り広げられるだろうか。宮城県を拠点に高校野球を追うライターに注目の5校を挙げてもらった。
【秋季・東北大会出場校】※丸数字は秋季県大会の順位
・青森:青森山田①、八戸学院光星②、弘前学院聖愛③
・岩手:一関学院①、久慈②、盛岡中央③
・秋田:金足農①、秋田修英②、ノースアジア大明桜③
・山形:鶴岡東①、日大山形②、羽黒③
・宮城:聖和学園①、古川学園②、仙台第一③
・福島:聖光学院①、光南②、学法石川③


 来春センバツの参考材料となる秋季東北大会が10月16日から秋田県で開催される。東北地方の出場枠はこれまで「2」だったが、来春から「3」になる。1枠増となる春の大舞台を目指した戦いはどんな展開を見せるか。出場18校のうち、連続出場は5校。久しぶりに登場する学校が多く、混戦は必至だが、地力は青森県大会決勝を戦った2校が他を上回ると見る。

青森山田(青森1位)

 強豪ひしめく青森で秋の県大会3連覇を達成した。それも3回戦で弘前東、準々決勝で八戸工大一、準決勝で弘前学院聖愛、決勝で八戸学院光星と実力校を次々と撃破しての栄冠。東北大会でも本来の力を発揮できれば、8年ぶりの優勝が見えてくる。

 今年は春夏いずれも県準決勝で光星に零封負けを喫しており、夏場は打撃練習の時間を増やしたという。5試合を戦った県大会でのチーム打率は.315で40得点。6本塁打が飛び出している。

 なかでも八戸工大一戦は、来秋のドラフト候補である相手投手の左腕・金渕光希が7四死球と乱れるなか、10安打を放って打ち勝った。2-2の5回に4番・原田純希(2年)が3ランを放つと、7回には5番・吉川勇大(2年)が2試合連続弾となる3ランと一発攻勢で沈めた。決勝では3番・對馬陸翔(2年)と代打で登場した蝦名翔人(1年)の2本塁打で、一時7点差をつけた(最終スコアは7-4)。打率.500で、初戦ではアーチをかけた1番・佐藤洸史郎(1年)が打線を引っ張る。

 エース・関浩一郎(2年)は187センチの長身右腕。140キロ超えの威力あるストレートに多彩な変化球を操る。他にも県大会2試合に先発している櫻田朔(2年)、制球力のある乕谷朔ノ助(1年)、右サイドの菊池統磨(1年)と投手陣も充実。扇の要である橋場公祐(2年)のリードも光る。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ

1/2ページ

著者プロフィール

1987年、宮城県若柳町(現栗原市)生まれ。中学から大学までソフトボール部に所属。東北地方のアマチュア野球を中心に取材し、ベースボール・マガジン社発刊誌や『野球太郎』、『ホームラン』などに寄稿している。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント