高校野球「秋の注目校5選」東北大会編 地力に勝る青森勢、吉田弟が1番を背負う金農も見逃せない
八戸学院光星は優勝候補の一角。県大会決勝で敗れた青森山田とも実力的に遜色ない。ともに甲子園を経験している岡本、洗平(写真)の二枚看板に加え、両投手と同じ左腕の森田が台頭してきたのはプラス材料だ 【写真は共同】
・青森:青森山田①、八戸学院光星②、弘前学院聖愛③
・岩手:一関学院①、久慈②、盛岡中央③
・秋田:金足農①、秋田修英②、ノースアジア大明桜③
・山形:鶴岡東①、日大山形②、羽黒③
・宮城:聖和学園①、古川学園②、仙台第一③
・福島:聖光学院①、光南②、学法石川③
来春センバツの参考材料となる秋季東北大会が10月16日から秋田県で開催される。東北地方の出場枠はこれまで「2」だったが、来春から「3」になる。1枠増となる春の大舞台を目指した戦いはどんな展開を見せるか。出場18校のうち、連続出場は5校。久しぶりに登場する学校が多く、混戦は必至だが、地力は青森県大会決勝を戦った2校が他を上回ると見る。
青森山田(青森1位)
今年は春夏いずれも県準決勝で光星に零封負けを喫しており、夏場は打撃練習の時間を増やしたという。5試合を戦った県大会でのチーム打率は.315で40得点。6本塁打が飛び出している。
なかでも八戸工大一戦は、来秋のドラフト候補である相手投手の左腕・金渕光希が7四死球と乱れるなか、10安打を放って打ち勝った。2-2の5回に4番・原田純希(2年)が3ランを放つと、7回には5番・吉川勇大(2年)が2試合連続弾となる3ランと一発攻勢で沈めた。決勝では3番・對馬陸翔(2年)と代打で登場した蝦名翔人(1年)の2本塁打で、一時7点差をつけた(最終スコアは7-4)。打率.500で、初戦ではアーチをかけた1番・佐藤洸史郎(1年)が打線を引っ張る。
エース・関浩一郎(2年)は187センチの長身右腕。140キロ超えの威力あるストレートに多彩な変化球を操る。他にも県大会2試合に先発している櫻田朔(2年)、制球力のある乕谷朔ノ助(1年)、右サイドの菊池統磨(1年)と投手陣も充実。扇の要である橋場公祐(2年)のリードも光る。
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