男子は大迫傑に注目、面白い存在は? ロンドン五輪入賞・中本健太郎氏がMGC有力選手を分析

酒井政人
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中本健太郎は選手として臨んだ第1回MGCで8位。今回は安川電機の監督として、教え子の古賀淳紫とともにMGCに挑む 【写真提供:安川電機】

 2012年のロンドン五輪マラソンで6位入賞。19年に初開催された五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で8位になるなど、マラソンで活躍した安川電機の中本健太郎監督に、10月15日に開催される第2回MGCの注目選手と見どころを聞いた。

中村匠吾のスパートは予想外だった

 19年9月15日に開催された第1回MGC。男子のスタートラインに立った選手は30人。そのなかに安川電機の中本健太郎監督もいた。12年のロンドン五輪で6位、翌年のモスクワ世界選手権で5位に入るなど、マラソンで活躍した中本。MGCは男子最年長36歳での出走だった。

「前回のMGCはオリンピックの選考レースとして初の試み。不安もありましたが、楽しみの方が大きかったです。国内の有力選手が一堂に会し、大会前のセレモニーから行動をともにして、大会当日もホテルからスタート地点まで同じバスで移動したのですが、そんな経験ははじめてだったので、スタート前から緊張感とストレスはありました」

 夢の舞台をかけた一発勝負。東京五輪代表に即内定するのは、「2位以内」に入った選手だけ。スタート前から異様な雰囲気が漂っていた。そして各自がレースの戦略を練って、勝負のときを待っていた。
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著者プロフィール

1977年愛知県生まれ。東農大1年時に箱根駅伝10区に出場。陸上競技・ランニングを中心に取材。現在は、『月刊陸上競技』やビジネス媒体など様々なメディアで執筆中。『箱根駅伝ノート』(ベストセラーズ)など著書多数。

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