今季2軍戦で好成績、爪を研ぐ期待の男たち リーグ戦再開後の“新戦力”を探る
一軍での活躍が期待できる左右のスラッガー
中央大出身のスラッガー北村(ヤクルト)はイースタンの本塁打王争いをリードしている 【写真は共同】
すでに1軍で存在感を見せているのが、高卒2年目の左の強打者、前川右京(阪神)である。1年目の昨季は故障明けの9月以降に2軍で打率.343を記録し、ファーム日本選手権では一矢報いる本塁打を放った。今季はウエスタンで32試合に出場して打率.360、2本塁打、15打点をマーク。そして交流戦開幕の5月30日に自身初の1軍昇格を果たすと、6月7日の楽天戦を含めて5試合でクリーンナップに座ってマルチ安打を3度記録した。岡田彰布監督からの評価も高く、リーグ優勝への鍵を握る存在、ラッキーボーイになる可能性がある。
2軍の盗塁王争いをリードする俊足自慢の2人
現在イースタン盗塁王は育成2年目の村川(DeNA)。今季中の支配下登録なるか 【写真は共同】
ウエスタンでは、大卒2年目の渡部遼人(オリックス)がトップの14盗塁をマークしている。盗塁成功率.700は村川より劣るが、慶應大時代から鳴らした外野守備はプロでもトップレベル。昨季は1軍で16試合に出場して17打数1安打、1盗塁(盗塁死1)だったが、ベンチに置いておけば必ず役に立つはず。現在、2軍で打率.252のバッティングを向上させて一気に飛躍したいところだ。