今季2軍戦で好成績、爪を研ぐ期待の男たち リーグ戦再開後の“新戦力”を探る
東京六大学三冠王のルーキー・萩尾(巨人)はイースタンで快音を連発中だ 【写真は共同】
快音連発中の大卒ドラ2ルーキー
慶應大から昨秋のドラフト会議で2位指名を受けた右のスラッガー。開幕1軍入りは逃したが、2軍では大学4年秋の東京六大学リーグで戦後16人目の三冠王(打率.400、4本塁打、17打点)に輝いた実力を存分に発揮した。特に5月は月間打率.473と絶好調でファーム月間MVPにも選ばれ、ここまでイースタンで49試合に出場して打率.369、4本塁打、26打点の成績を残している。
そのアピールが実り、5月28日に1軍初昇格を果たし、同日の阪神戦(甲子園)でプロ初安打をマークした。スタメンで出場した試合で無安打に終わって6月4日に2軍降格となったが、まだまだチャンスはある。巨人の外野陣は、高卒3年目でブレイクしている秋広優人の他、ベテラン勢に外国人、スピードタイプの選手と多士済々の面子が揃うが、走攻守3拍子揃った萩尾がチームに与えるものは多くあるはずだ。
イースタンの打率3割打者は2人
ドラフト1位ルーキーの蛭間(西武)は1軍舞台で活躍できる準備ができている 【写真は共同】
もう一人、イースタンで打率3割を超えているのが、大卒2年目の梶原昂希(DeNA)だ。神奈川大からドラフト6位でプロ入りした強肩俊足の外野手。長打力も自慢で、ルーキーイヤーだった昨季は2軍で打率.270、2本塁打、26打点をマークするとともにフレッシュオールスターでは4安打を放って優秀選手賞に選ばれた。迎えた2年目の今季はここまで2軍で52試合に出場して打率.301、5本塁打、16打点と昨季からの成長を強く印象づけている。一軍では昨季6試合に出場して4安打1本塁打も、今季は2試合に出場して無安打。リーグ戦再開後のチャンスをものにしたい。