東邦が“愛知完全V”に向けて視界良好! ポジ要素十分の春季公式戦を振り返る
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接戦で粘り強さを発揮
春季愛知県大会でも粘り強さを示した東邦ナイン(写真は準々決勝・桜丘戦) 【尾関雄一朗】
結果以上に、内容に意義があった。5試合のうち3試合は、試合終盤まで拮抗した展開。接戦をしっかりと勝ち切った。また、その後の東海大会2試合(日大三島に勝利、県岐阜商に敗退)はいずれも1点差での決着だった。
山田祐輔監督は「競った試合をたくさん経験できたのはよかった」と振り返る。主将の石川瑛貴(3年)も「センバツのときから、粘って勝つことができています」と頼もしい。守備で崩れることがなく、県大会3回戦から準決勝までの3試合はいずれも無失策。「ノーエラーを3試合続けられて、粘り強く守れるようになったと思います」(石川)という実感がある。
接戦を勝ってきた蓄積が“勝ち癖”になる。あるライバル校のベテラン監督はこう話した。「夏も東邦が一番手でしょう。力そのものは飛びぬけていないのに、秋、春と優勝している。勝っているってことは、強いんでしょうね」。試合ごとに勝負根性が磨かれている。