J30周年のMVPに輝いた43歳・遠藤保仁が語る チームを勝たせるための“術”
国内三冠を達成し、Jリーグ最優秀選手にも選出された2014シーズン 【(C)J.LEAGUE】
そのMVPに、“国内一筋”でピッチに立ち続ける現役選手が輝いた。
遠藤保仁、43歳。
キャリアを重ねて26年目を迎え、出場した試合数はJ通算769試合出場(第17節終了時点)にのぼり、現在進行形でその記録を伸ばし続けている。
「あまり何も考えず、背伸びせずやってきたことが良かったのかもしれません」
飄々としたキャラクターながらも、数々の熱狂を生み出したレジェンドが、Jリーグとともに歩んだ四半世紀を語る。
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Jリーグと苦楽をともにした25年間
もちろん嬉しかったですし、光栄です。1998年にプロの世界に入って今年で26年目。丸々25年間Jリーグでプレーした選手は数少ないですし、現役のサッカー選手としてこのJリーグ30周年を迎えられて、MVPに選んでいただけたのは、とても貴重なことですから。
受賞セレモニーを終え、取材に応じる遠藤保仁選手 【スポーツナビ】
横浜フリューゲルスに加入して、できる限りこのクラブで活躍したいと思って1年目を過ごすなか、チームが消滅してしまって。今後二度と起きてはいけない出来事だと思っています。
ーーこれまでの25年で印象に残っているエピソードを3つ挙げるとするなら?
ルーキーイヤーの開幕戦は、マリノスとのダービーでしたし、当時の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)のこけら落としでもありました。満員のスタジアムのなかでデビューできたことは、ものすごく良い経験でしたし、個人的にはそれが一番かな。
あとは、兄(遠藤彰弘/横浜F・マリノスなどでプレー)との兄弟対決も嬉しかったです。両親も含め周りのみんなも喜んでくれました。
Jリーグのピッチで兄・彰弘との”兄弟対決”も実現した 【(C)J.LEAGUE】
ーーえっと……3つ目はそれで大丈夫ですか(笑)?
まあ、いいでしょう(笑)。
ーー兄弟対決は何度か対戦をしたと思いますが、お兄さんを超えられたと思った瞬間はあったりしましたか?
何回か試合はしましたが、当時はマリノスがとても強かったので、ほとんど負けましたね。1対1で勝負とかしていたわけではないので、兄を超えてやったとかはなかったかな。小さい頃から目標にしていたのが(長男の遠藤拓哉さんと次男の彰弘さんという)2人の兄でしたし、兄弟でJ1のピッチに立って対決できたことは一生心に残る思い出ですね。