特集:Jリーグ30周年~激動の時代を彩った偉大なチーム&プレイヤー

Jリーガー部門別“スペシャリスト”ランキング ドリブル、スルーパス、FK……歴代最高の使い手は誰だ?

北條聡
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左足の中村俊輔(右)と右足の遠藤保仁(左)。いずれ劣らぬFKのスペシャリストだが、「プレースキッカー部門」ではどちらが歴代ナンバー1に? 【Photo by Masashi Hara/Getty Images】

 一般的な「ベストプレーヤー企画」とは少し趣向を変えてみる。ここで選出するのは、ドリブルやスルーパス、スピード、空中戦の強さなど、サッカーに求められるスキル・能力に特化した歴代ベストだ。前後編の2回にわたってお届けするJリーガーの“スペシャリスト”ランキング。前編では、『週刊サッカーマガジン』の編集長などを歴任したライターの北條聡氏に、「ドリブラー部門」「スルーパス部門」「クロッサー部門」「プレースキッカー部門」のベスト5を選出してもらった。

◇ドリブラー部門

Jリーグ30年の歴史の中でも、三笘薫のドリブルは異彩を放つ。その切れ味は、世界最高峰のプレミアリーグの舞台でも証明済みだ 【Photo by Etsuo Hara/Getty Images】

(カッコ内はJリーグの所属クラブ/※現役)
1位:三笘薫(川崎F)※
2位:本山雅志(鹿島、北九州)
3位:乾貴士(横浜FM、C大阪、清水)※
4位:伊東純也(甲府、柏)※
5位:前園真聖(横浜F、V川崎、湘南)


 特大のインパクトを放った三笘薫こそ歴代最高のドリブラーじゃなかろうか。鋭い方向転換と急加速で防御の網をやすやすと切り裂く様は痛快至極。その活躍はまだ記憶に新しいが、止める手立てのない空前の破壊力はもはや伝説と言ってもいい。

 三笘以前の最高峰は本山雅志か。ボールが足に吸いつく“人球一体”の仕掛けは速く、巧みで、外から中央まで場所を選ばなかった。残る3人は多士済々の顔ぶれ。密集地帯で際立つ乾貴士のすり抜けは鋭い短刀、韋駄天でもある伊東純也の一気通貫は力強い長槍だった。そして、忘れがたいのが前園真聖だ。大胆にもドン・キホーテと紙一重の正面突破を試み、しばしばネットを揺らした勇者を長く記憶に留めたい。
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