バドミントン世界ジュニア女王の宮崎友花 高校選抜2冠で見せた最大の武器
全国高校選抜で女子の団体、シングルスで優勝した宮崎 【筆者撮影】
奥原や山口に続く、日本勢4人目の世界ジュニア女王
最大の武器は「相手の予測を外す」プレー
高校選抜でも、光ったのは、やはり相手の予測を外すプレーだった。真骨頂が見られたのは、団体戦の決勝。宮崎は、第2ダブルスと第3シングルスに出場。最後は2-2となり、第3シングルスで勝てば優勝というシチュエーション。第1ゲームを先取した後、第2ゲームは17-14から追い上げられて20-20と緊迫する展開となったが、得意技が炸裂した。相手のショートサービスに対し、それまではロブで相手の上体を煽る球出しで対抗していたが、いきなりネット際に切って落とす攻撃的な配球に切り替えて勝負。サービスを打った後、速いロブを警戒して後ろに下がろうとしていた相手が反応し切れず、足を滑らせるような格好になった。続いて21-21に追いつかれた場面から、再び同じプレー。連続して仕掛けるとは思っていなかった相手の逆を突いた。相手が後方に下がり切っていない状況でネット前に落としに行く配球は、予測されていれば早いタイミングで痛打されるリスクがあるが、思い切った勝負が奏功した。最後は上からのショットで23-21。宮崎は「攻めるには、相手に下から取らせることが大事。ずっと低いロブで勝負していたので、最後の勝負所でネットに切ったら、多分……。相手も後ろ気味に構えていたので、そっちの方がいいかなと思いました」と試合の流れ、相手の動きを見て変化をつけたことを明かした。