島根のペリン・ビュフォードが今季2度目の月間MVP チームをけん引も「彼がBリーグナンバーワンのポイントガード」
10月に続き、2月の月間MVPに輝いたビュフォード 【提供:島根スサノオマジック】
ビュフォードはアメリカ生まれの29歳で、198センチ100キロのスモールフォワード。キャプテンの安藤誓哉とともにチームを引っ張り、驚異的なスキルとエネルギーを見せているオールラウンダーだ。2月はリーグ1位となる1試合平均27.0得点に加え、同10.3リバウンド7.0アシストの大活躍。特に101-96で勝利した2月4日のレバンガ北海道戦は「残り1.2秒」から同点のフローターを沈め、しかもキャリアハイの41得点を記録した。
チームも北海道とアルバルク東京に連勝し、4勝0敗で2月を終え、強豪がそろう西地区の首位に立っている。今回はチームメートの評価、トリプルダブルの背景にあるチームメイトの“応援”など、チーム好調の背景をじっくり聞いている。
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ニック・ケイ、安藤誓哉とともに島根の躍進を支える
こういった賞を取ることは当たり前ではありませんし、自分は恵まれていると思っています。大変光栄なことだと感じています。
――2月は北海道、A東京と2試合ずつ対戦して、4勝0敗で終えました。チームの戦いとご自身のプレー、それぞれを振り返っていただけますか?
まずチームの話からすると、“島根のスタンダード”でバスケができました。所々崩れるところもあったんですけれども、我々が求めているバスケットボールを披露できたと思っています。特にA東京戦は、お互いにリーグの強豪と見られているチームですから、そこで勝利できて良かったと思っています。
個人的には得点とリバウンド、それとディフェンス――。チームから求められていることを、それぞれきちんとできて良かったです。
――2月の4試合の中で、特に一つ印象深いカードがあったら挙げてもらえますか?
これといって目立った試合があると思わないんですが、キャリアハイをたたき出した試合ですね。自分が試合を(2点ビハインドから同点に追いついて)オーバータイムに持ち越すための重要な得点を決めて、最終的に勝利をものにできた。まずあの試合が印象に残っています。
――2月4日の北海道戦ですね。ビュフォード選手はおっしゃるようなプレーをして、キャリアハイの41点を挙げています。2点ビハインドの第4クォーター残り1.2秒から決めた同点ショットを振り返ってもらえますか?
そのシュートを決める前に数本のシュートを打ったんですけれども、1本フローターを放った時にそれを落としてしまって、そのことが少し気になっていました。その後、もし似たようなチャンスがあれば、「もう絶対に落とさないぞ」と心の中で決めていました。(ポール・ヘナレ)ヘッドコーチもその局面で自分にボールを集めてくれると話していたので、「必ず決めてみせる」という気持ちでプレーに入って、実際にシュートを決めることができました。
――タイムアウト中にビュフォード選手から「ラストショットを打ちたい」という意思表示はあったんですか?
チームメートもコーチングスタッフも、自分がラストショットを打ちたいことは知っていると思います。その状況でも私にボールを集めてくれて、打ったシュートも日頃の練習をしているものでした。同じような状況であれば、それが(プレッシャーのかかる)重要な局面だとしても、決める自信がありました。
重要な局面でしっかりとエースの仕事を果たした 【(C)B.LEAGUE】
まず自分が40分出場することは減るので、それはとても喜んでいますね(笑)。リードは万能性のある選手です。外のシュートを決められますし、リバウンドも取れる。それとフィジカルで相手を圧倒する力を持っています。そのほかにも全く違う景色、違う観点、違う考え方を持ちながら、新しいビジョンをチームにもたらせる強みがあると感じています。
――島根のキープレーヤーはビュフォード選手とニック・ケイ選手、そして安藤誓哉選手だと思います。まずケイ選手をどうご覧になっているか、ぜひ教えてください。
ニック・ケイ選手はもう非常にいいチームメートですし、素晴らしい人柄の持ち主です。IQが非常に高い選手で、シュートセレクションを絶対に間違いません。毎回いいシュートを打ってくれて、状況判断もいいし、ディフェンスも頑張ってくれる。多岐に渡って素晴らしい仕事をしていると思っています。
――安藤選手はビュフォード選手とともに、2月の月間MVP候補に挙がっていました。
彼はコート上の“キラー”だと思っています。相手にトドメを刺すような、強烈なメンタリティの持ち主です。まず得点能力がありますし、仲間をいかすためのボールさばき、プレーメイキングの能力を持っています。ちょっと贔屓(ひいき)目かもしれないですけど、自分は彼がBリーグナンバーワンのポイントガードだと思っています。
もう一つ、今シーズンと昨シーズンで彼が違うのはリーダーシップです。日本人選手のみならず、外国籍選手に対しても、声を出してくれてますし、リーダーシップを発揮してくれています。そういった面も含めて、本当にいい選手だと思っています。