私のバスケ活動を100倍楽しくさせてくれた『安藤誓哉』【B MY HERO!】

B MY HERO! 特派員
チーム・協会

「待ってましたの安藤誓哉」回を自身で撮った写真とともにお届け 【(C)Kii】

  B MY HERO! 特派員のKii (きぃ)です。

 この度、3回目のコラムを書かせていただくことになりました。

 僭越ながら、待ってましたの『島根スサノオマジック“我らの安藤誓哉”回!』です! 間違いなく私のバスケ活動は100倍楽しくなりました。

 実際に撮影させていただいたお写真と併せて、思い出のシーンや好きなシーンを想像してもらえたらうれしいです。

「後にも先にもアルバルク東京を箱推し」

 CS初出場にベストファイブ初受賞とBリーグ界に鮮烈な印象を残した昨シーズン。2シーズン目となれば皆さんの中に、島根の安藤誓哉は定着していることと思います。

 安藤選手を語るうえで外せないのが、2021-22シーズンのCSクォーターファイナル。一度話はさかのぼりますが、安藤選手も口にしていたほど、このカードは【運命的】でした。ご存知の方も多いかもしれませんが、私は後にも先にもアルバルク東京を箱推ししています。私自身もCSで当たりたくないけど当たってみたい。そんな複雑な心境が現実となり、私はどっちを応援するんだろう、どちらが負ける姿も見たくないし、どちらとも笑っている顔が見たい。GAME3を迎えた朝は今日が終わってほしくないなぁというような気持ちでした。

写真は今シーズンの vs.アルバルク戦での一コマ。プライベートでも仲良しなカーク選手とのファニーな1枚 【(C)Kii】

 実際は勝利に歓喜する松江総体の雰囲気もあり、島根が初めてセミファイナルに進出する瞬間に立ち会えた喜びの方が勝っていたかもしれません。しかし、会場を出てからすぐ、親しくしているアルバルクブースターの姿を見て、私は人目もはばからず号泣していました。「沖縄行くんでしょ。しっかり行ってらっしゃい!」と声をかけてもらった瞬間、嬉しいのか悲しいのか自分でも分からなかった気持ちはそのどちらでもなく、人の心を揺さぶるスーパーヒーローになった安藤選手の姿を見て、一から作り上げたスタイルがしっかり成功という形で目に見えて、移籍して本当に本当に良かったんだね、と初めて思って涙したんだと分かりました。

 そのきっかけを作ってくれたアルバルクへの想いも間違いなく大きくなっていて、アルバルクもますます好きになりました。

スリーポイントB1通算600本目を決めた背中(どんな表情をしていたのかはしっかり中継に映っているので必見です) 【(C)Kii】

 安藤選手を昔から見ている人からしてみたら、『島根へ行って変わった』と思う方も多いように感じますが、私は本質は変わっていないと思っています。

 やっていることやパフォーマンスは変わったのかもしれませんが、自分を取り巻く環境や手段を前向きにどんどん変えながら、新しい収穫や新しい気づき、成果を出そうとする姿勢は昔から持ち合わせていたように思います。試合中はクールな印象ですが、他チームの外国籍選手と仲が良いように、元々明るく気さくな人柄で、元からあった本質が島根でより開花しているようで、見ていてこちらも楽しいです。

 どこにもチームカラーというものがありますが、それが合わなかった、我慢していたといった解釈では絶対なくて、システマティックにこなす姿も、フリーランスに(あくまでも決められたルールの中で)走り回る姿も、どちらも安藤選手自身が輝いていたことに変わりはありません。

注目されればされるほど輝く星の元に生まれた人なんだろうと一層感じています 【(C)Kii】

 何よりも笑顔がこぼれる瞬間はたくさん見たいです。

 特にチームメイトで仲の良いウィリアムスニカ選手のグッドプレーのあとは、自分のとき以上に喜んでいることが多いので、私は喜ぶのをぐっと堪えてカメラを構え続けていることも多くなりました(笑)。

 ほかにもスリーポイントシュートが決まったあとのスリーポーズも見られることが増えたのも新鮮な気がしましたし、檄を飛ばし、鼓舞し、煽り、吠えて、全力で悔しがる、そんな表情が以前から無かったわけではありませんが、圧倒的に生き生きとした表情が増えたことは一目瞭然、ファンとしてはうれしい限りです。

ニカ選手のグッドプレーに喜びが溢れた日 【(C)Kii】

有言実行の男が持つ『安藤メンタリティー』

 安藤メンタリティー、アンドーレナリン、コミュ力おばけ、細胞おばけ(タフさ回復力が他の人とは細胞レベルで違うということ)、皆勤賞男、有言実行男(勝手に私が言っているものもあります)(笑)。キャプテンシー、エナジー、タフネス、アグレッシブ、覚悟… 彼がかかわった言葉や残したワードは的確に心に刺さってきます。

勝つと言ったら勝つ。有言実行 【(C)Kii】

 最近では、全面声出し応援が解禁となった松江総体での試合後に『正直クラップしか聞こえない。まだまだ足りない、もうちょっと』とブースターを煽ったマイクパフォーマンスは有名な話です(笑)。 ほかにも昨年のCS/QF試合終了後のインタビューで『皆さん、こんな経験できるなんて二度とないですよ(それくらい難しい道のりだということ)』と言って会場をざわつかせたものの、いざ今シーズンの蓋をあけてみれば、西地区1位をキープしています。

 以前、サッカー日本代表の堂安律選手のことを、自分で自分にプレッシャーをかけて戦いに臨むところが似ているところもあって好きだとおっしゃっていましたが、そんな風に自分で自分を上へ上へと高めていくところも安藤選手らしいなと思っています。絶対ついて行かなくては!と思わせてくれる選手です。

津山選手にとって強いメンタリティを作りあげる兄貴的存在 【(C)Kii】

チーム内外で仲の良い外国籍選手はたくさん。明るくて社交的な人柄であることが分かります! 【(C)Kii】

 凄いところはクラッチタイムで決める力、ギリギリでも勝ち切る力、疲れていても切れない精神力…数え上げたらキリがなく、 しかも彼はBリーグ通算10,000MIN (※レギュラーシーズンに限る)以上の出場時間を記録しています(ほかにニック・ファジーカス、ダバンテ・ガードナー、アイラ・ブラウン選手)。 特に島根に移籍後はプレータイムも長くチーム内に偏りがあるのではないかという意見も耳にしますし、実際に私もそのように感じて心配になったことは正直あります。

 一体どこからそのパワーは出てくるのでしょうか。強さの理由がどこかに見つからないか、よく過去のコメントなんかを見返すことがあるのですが、安藤選手の言葉は淡白、端的な中にも重みと的確さがあってとても腑に落ちるものがあるんです。

 そのなかに 『周りから見たら悪いことかもしれないけれどチームにとって良い悪いではなく、チームをどれだけ理解できるかが大事だ』という言葉を発見しました。試合に出続けられるということは、常にベストコンディションであるだけでなく、信頼され続けられているということに大きな意味があり、傍から見たらクエスチェンでも、彼ら自身が理解し合えていればこんなにも頑丈な強さになるんだなと納得したんです。

ルカHCとヘナレHC、2人の異なる指導を理解して確実にキャリアアップ 【(C)Kii】

どんどん大きくなる安藤誓哉の魅力

 私は、写真を通して映像には映らなかったシーンや角度、表情などを残し伝えたいと思い写真を撮らせていただいていますが、どんどん魅力が大爆発していく安藤選手を見て、今以上に色々な魅せ方や魅力の伝え方をもっともっと探させてもらおうと毎回思えています。

 ファン次第でもっとすごい安藤誓哉が見られるよ、ということで毎試合ごとに期待が高まっています。

 バスケ以外では自身がプロデュースする商品や企画、ファンクラブの運営なども本当に活動的で、特にライブ配信ではファンとの距離も近く感じられると思うのでオススメです(宣伝です!笑)。

はじめて見た人も彼がキャプテンだと分かる存在感 【(C)Kii】

 いよいよバイウィークが明けて、シーズンも佳境に入り今後は西地区強豪とのカードも連なっています。あの壮大なホームアドバンテージをぜひ味方につけてほしいので、CSホーム開催を目指してひとつでも多く白星を挙げながら大きな風を巻き起こしてほしいです。

 個人的には安藤選手のベストファイブ常連組入り。とにかく大きな怪我なく新たな安藤語録も一緒に受け取れる日が来ることを楽しみに、残りのシーズンも一緒に駆け抜けたいと思います!

毎試合のバッシュコーデにも注目してみてください 【(C)Kii】

Kii(B MY HERO!特派員)

【(C)Kii】

祖父の形見のカメラと共にBリーグ各アリーナで撮影した写真を通じて魅力を発信中。遠征先では必ず現地のカフェを探訪・ハシゴするほどの生粋のコーヒー好き。バスケだけでなくスポーツが好きすぎて、過去には学生アスリート支援の仕事に携わっていたが、現在は趣味が高じてクリエイターとして表現者の世界へ。自称仕事もバスケも強運女子。3年前から隙間時間に始めた鉛筆画にもハマっている。尊敬してやまない人はバスケの世界へ導いてくれた井上雄彦先生。

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著者プロフィール

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