高校サッカー、鹿児島の覇権争いが激化 鹿児島城西が神村学園を破って九州制覇
九州新人大会を制した鹿児島城西 【筆者撮影】
宿敵相手の2連勝にこだわった理由
九州頂上決戦は、鹿児島県決勝の再戦となった 【筆者撮影】
しかし、そのイメージを、ライバルは破壊にかかる。岡留とツートップを組んだ快足FW矢吹凪琉(2年)は、大会2日目に「城西は、神村に負ける時期が続いていたけど、新人戦で自分たちが一つ取れた。どんどん勝って、もう一度、城西の流れを作っていきたい」と覇権奪還に意欲を示していた。九州大会の予選にあたる鹿児島県の新人大会決勝でも、神村学園を2-0で撃破した。ただし、当時は、神村学園の主力であるFW西丸道人(2年)、FW名和田岳(1年)、MF金城蓮央(1年)が日本高校選抜候補(U-17選抜含む)の合宿で不在。再戦で敗れれば、前回の勝利は相手の主力不在によるものと思われてしまう。相手に自信を回復させず、苦手意識を刷り込む、あるいは、直接対決における自信を手に入れる。そのために、新田監督は「神村に勝つことは大事」と県大会に続く2連勝にこだわり、逆に九州大会決勝では、鹿児島城西が主将のDF福岡想太朗(2年)やエースFW岡留を負傷で欠くことになったが、言い訳にするなと選手に言い含めていた。
対抗策を惜しまず披露
選手を鼓舞する鹿児島城西の新田監督 【筆者撮影】