世界ランク1位に胸を借りる、カーリングSC軽井沢クラブの大きな挑戦

竹田聡一郎

軽井沢クラブは初優勝を果たすなどツアーでも結果を出し、充実のカナダ遠征を過ごした 【(C)SC軽井沢クラブ2022-2023】

各国のトップチームと渡り合い、自力の高さを証明

 カーリングのパンコンチネンタル選手権が10月31日から、カナダ・カルガリーで開幕する。

 男子の日本代表は5月の日本選手権を制したSC軽井沢クラブだ。リードに小泉聡(34)、セカンドに山本遵(たける/16)、サードに山口剛史(37)、スキップに栁澤李空(りく/21)という現在の陣容になってからは、初めて日の丸を背負っての試合となる。

 日本代表として迎えた今季、夏の国内大会には参加せずカナダ遠征を初戦に選んだ。9月上旬から7週で6大会に出場するというタフなスケジュールだったが、そのうち5度のクオリファイ(プレーオフ進出)を記録するという安定した戦績を残してきた。特にカナダのトップチームや各国代表歴のあるチームなどと互角のゲーム運びを見せるなど、世界とも戦える地力の高さを証明した。

「コミュニケーションがかなり向上した」と躍進の理由を挙げるのは山口だ。

「氷の読みについての情報の集め方とチーム内での意見交換を今季は特に意識している。ロコ・ソラーレさんまでとはいきませんが、見習って強くなっていきたい」

 女子日本代表として同大会に出場する、北京五輪銀メダルチームのコミュニケーション術を参考にしながら、さらに高みを目指す。

 課題についてはスキップの栁澤が劣勢での試合の戦い方を語る。

「強いチームは負けている試合、ショットの精度が上がってこない試合でも、しっかり結果につなげる。僕たちも調子の波を作らずに安定して戦いたい」

 まだ21歳を迎えたばかりの若い司令塔だが、これまで対戦してきた世界レベルのスキップと比較すると「足らないことが多い」と決して満足していない。

「世界で活躍している人をイメージすると勝負どころでいつも決めている姿が浮かびます。僕は決定力がまだまだ足りていません。これまではメンタル的な部分が大事だと思っていたのですが、カナダに来て連戦をこなしているうちに幅を気にしてウェイトコントロールが甘くなったり、疲れで身体がラインに出ていないということが何回かありました。そのあたりを意識してやっていきたい」

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著者プロフィール

1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。

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