スカウトが明かす前田大然の獲得秘話「高校生の割に…」 恩師や同級生、家族が証言する素顔
日本代表でも屈指の加速力を誇る前田(写真左)は、高校時代からすでにその片りんを見せていた 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
15年夏、山梨学院高の吉永一明監督(現アルビレックス新潟シンガポール監督)から「プロ志望の子がいるから見てほしい」との連絡を受け、山梨学院のグラウンドへ出かけた。8月30日、プリンスリーグ関東第12節の三菱養和SCユース戦。山梨学院高は2-2で引き分け、前田にゴールはなかった。それでも、インパクトは十分だった。
「高校生でこんなに足の速い子がいるんだって(笑)。スキルは今の方が断然ありますが、当時からボディコンタクトされてもブレない体の強さがあったというか。スピードはあっても軽い選手はいますが、大然にはラグビー選手のような速さだけではない強さを感じました」
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「話は聞いていましたけど、マイナスの雰囲気は全然見えなかった。若いときの反省ってみんなあるじゃないですか。僕は山雅の前はヴェルディにいましたし、もっとヤンチャな選手はたくさんいましたからね」
江原スカウト「一番の驚きは得点王になったこと」
21年に横浜FMへ完全移籍すると、36試合で23ゴールを挙げ得点王に輝いた前田 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
「当時の山雅の監督はソリさん(反町康治、現日本サッカー協会技術委員長)で、慎重な方ですから。普通、高校生がプロの練習に入ると遠慮してしまうものですが、大然は肝が据わっているというか、いい意味でふてぶてしさがありました。ソリさんも『高校生の割に堂々としている』と評価していましたし、私的には最初からOKだと思っていたんですけどね」
1年目、J2の松本山雅では9試合に途中出場したのみ。2年目にレンタル先の水戸ホーリーホック(J2)で36試合13ゴールとブレイクし、一躍東京五輪世代の1人として広く知られる存在になった。
高校時代は世代別代表に入ったことがなければ、全国大会に出たこともない無名選手に過ぎなかった。そんな前田が16年1月の新加入会見で「東京五輪を目指したい」と言ったときは「何デカいこと言っているんだ」と江原さんも苦笑いを浮かべていたというが、水戸へのレンタルを終えて戻ってきた3年目にあるプレーを見て驚いたと振り返る。
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