大黒柱が感じるチームの確かな成長。自分たちに打ち勝ち、初の3連勝をつかみ取る
中国電力レッドレグリオンズ エドワード・カーク選手 【©ジャパンラグビーリーグワン】
「正直なところ、(前々節の)ルリーロ福岡戦でいいプレーができたから、チームが自信をもちすぎていないかと、少しナーバスになっていた」
頭によぎったのは昨季のこと。格上相手との善戦が過信となり、直後の試合で完敗。その後の試合も競り合った展開で勝ち切れず、連敗のままシーズンを終えた。
ただ、今季のチームは違った。前節も粘り強いディフェンスで中国RRらしいゲームを作り、終盤に6点差とされてもリードを守り切って26対20で勝利。リーグワンでチーム初の2連勝を飾った。
「チームは原点に戻って、いい準備をしていたし、いい自信をもって試合に臨めていた。ポジティブだったのは最後の5分間でプレッシャーにさらされながらも試合を締めくくれたこと。そこはチームが成長している証だ」(カーク)
昨季の自分たちにも打ち勝ってつかんだ2連勝。光ったのは“粘り強いディフェンス”という中国RRの原点だ。その中心には大黒柱のカークがいる。昨季ディビジョン3のベストタックラーは今季開幕から3試合に先発出場し、相変わらず絶大な存在感を発揮。持ち前の熱いタックルは3試合で成功数60回を記録し、D3でダントツの数字を叩き出している。
「若いころからいつもディフェンスが大好きだった。多くの人がアタックやトライを楽しんでいるように、僕はぶつかり合いやフィジカルな面が大好きだ。タックルは適切なタイミングで適切なポジションを取ることを心掛けている。いつもディフェンスにはプライドを持っているし、ディフェンスの手本を示し、少しでもチームのみんなを引っ張っていくことが僕の役割だ」(カーク)
今節は山口県で4年ぶりのホストゲーム。リーグワン新規参入組の狭山セコムラガッツを迎え、3連勝を懸けて戦う。
「チームは前の試合の問題点を少しずつ修正できているし、常に成長できている。この1週間で準備してきたことに自信をもって、いいマインドセットで臨みたい。相手の動向もあるけど、自分たちが最大の敵になることもある。だから、もう一度自分たちのことに集中して戦えば、いい結果が出るはずだ」(カーク)
相手は実力者がそろう難敵だが、まず打ち勝つべきは過去の自分たち。カークがプライドを懸けたディフェンスでチームを前進させる。
(湊昂大)
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