和田毅引退記念「鷹のエース対談」

和田毅が「スゴいと思った投手ベスト5」を発表! 先輩・斉藤和巳が絶賛する“ワッチ”の絶対的な武器とは?

構成:スリーライト

高校3年生の夏の甲子園で、「憧れ」の松坂大輔さんとの記念撮影に成功した和田毅さん 【写真:本人提供】

 2024年シーズン限りで22年間の現役生活に幕を下ろした和田毅さんと、共にホークスの黄金時代を支えた「4本柱」の一角・斉藤和巳さんとの「鷹のエース対談」がYouTube(スポーツナビ野球チャンネル)で実現しました。全4回に分けてお届けするスペシャル対談の第2回目は、和田さんが「スゴいと思った投手ベスト5」を発表! ライバルたちと投げ合った現役時代の思い出を振り返ってもらいました。本記事では動画の一部を抜粋してお届けします。2人のトーク全編はYouTubeでご覧ください。

5位:田中将大

巨人入りが決まった田中将大。和田毅さんはお互い日本に帰ってきてからの方が対戦機会が多かったと振り返る 【写真は共同】

和田 田中マー君は僕がメジャーに行った後の2013年に24連勝しましたけど、僕も彼もアメリカから日本に戻ってきてからの方が投げ合った回数が多かったと思います。アメリカに行く前と日本に帰ってきてからでは投球スタイルは変わっていますが、「流石だな」と思うピッチングを随所で見せてもらいました。

斉藤 マーも年齢を重ねて今はかわすピッチングになっているけど、メジャーに行っていろいろと動く球もおぼえながらだったよな?

和田 若い頃は真っすぐとスライダーですね。たまにフォークみたいな。真っすぐでファウルを取ったり、力で押していた印象です。

斉藤 ある程度長く活躍している選手は、真っすぐが基本になっているよな。マーもメジャーに行ってツーシームとか動く球をおぼえたもんな。

和田 フォームもメジャーに行ってからの方が大人しくなったというか、まとまった感じはしますよね。

4位:涌井秀章

和田毅さんは涌井秀章の驚異的なスタミナと負けん気の強さが印象に残っている 【写真は共同】

和田 涌井にはノーヒットノーラン未遂を2回されているんですよ。西武時代と楽天時代に投げ合って、ともに9回1アウトまでノーヒットノーランされました…。気合剥き出しで向かってくるイメージがありますね。

斉藤 ワクは西武のときはガンガン行っていたよな。

和田 しかもスタミナお化け。当時は150~160球を投げても球威が落ちませんでした。変化球も上手で起用だなという印象ですね。

斉藤 ワクが1年目で、どこかの地方球場でのオープン戦でホークスと対戦したとき、城島(健司)さんの頭の上に投げたのを覚えていない? 城島さんがワクのことを睨んだけど、飄々としとったもんな。「こいつスゴッ!」と思ったよ(笑)。

3位:岩隈久志

高低左右を巧みに投げ分けた岩隈久志だが、和田毅さんは技巧派だとは思っていないという 【写真は共同】

和田 彼とは結構対戦しているんですが、勝てた記憶がないくらいです。近鉄時代も楽天時代も、自分が投げているときに味方が点を取ってくれない…。

斉藤 これクラスのピッチャーだとなかなか点取れへんもんな。クマも150キロ出ていたよな?

和田 当時は和巳さんもそうでしたが2段モーションがOKな時代でした。その後禁止になってフォームを直してからもさらに強くなりましたよね。

斉藤 シュートもすごかったよな?

和田 スライダーもすごかったです。フォークもあって“高低左右”全部使える。パワプロだと最高の投手ですよ(笑)。彼はボールを動かしてくるイメージがあるんですが、決して技巧派ではないんですよね。

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