8/18にACLノックアウトステージが開幕 横浜FM、神戸、浦和の日本勢の勝算は?
攻撃のキーマンとなる横浜FMの水沼(左)、神戸の大迫(中央)、浦和のモーベルグ。チームを決勝の舞台へと導けるか 【Getty Images】
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日本勢にとって圧倒的に有利な埼玉開催
今年4月にグループステージが終了して4カ月、東地区のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2022が再開される。
8月18日と19日にノックアウトステージのラウンド16が行われ、22日に準々決勝、25日に準決勝がそれぞれ一発勝負で予定されている。決戦の舞台となるのは、埼玉スタジアム2002と浦和駒場スタジアムだ。
今大会には日本から川崎フロンターレ(J1・優勝)、横浜F・マリノス(J1・2位)、ヴィッセル神戸(J1・3位/プレーオフから出場)、浦和レッズ(天皇杯・優勝)の4チームが参戦し、グループステージに出場した。
各グループがセントラル開催で行われ、浦和はグループFの2位、横浜FMはグループHの首位、神戸はグループJの首位で通過したものの、J1王者の川崎FはグループIの3位に沈み、まさかの敗退。日本からは3チームがノックアウトステージに進んだ。
ラウンド16の東地区の対戦カードは次のとおりだ。
8月18日(木)
17時:大邱FC(韓国)×全北現代モータース(韓国)@浦和駒場
20時:神戸(日本)×横浜FM(日本)@埼玉
8月19日(金)
17時:BGパトゥム・ユナイテッド(タイ)×傑志(香港)@浦和駒場
20時:ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)×浦和(日本)@埼玉
最高の状態でACLに突入する浦和
アンカーとして攻撃のビルドアップの肝を担う岩尾(左)。常に冷静沈着で、チームに欠かせない存在だ 【Photo by Pakawich Damrongkiattisak/Getty Images】
リカルド・ロドリゲス体制2年目となる今季の前半戦は勝ちきれないゲームが続いたが、負傷者が復帰し、戦術面における整理が進んだ6月の中断期間以降は公式戦7勝3分け2敗と盛り返してきた。
8月3日と10日に行われたルヴァンカップの準々決勝では、2試合合計4-1で名古屋グランパスを撃破。直近のゲームとなったJ1第25節のジュビロ磐田戦には6-0と大勝。最高の状態でACLノックアウトステージに突入する。
リカルド・ロドリゲス監督が志向するのは、選手の立ち位置を変えながらボールを動かし、相手の守備組織にダメージを与えるアタッキングサッカー。ボランチの岩尾憲がゲームをコントロールしながら、サイドから、中央から多彩な攻撃を仕掛けていく。
なかでも今、手がつけられない存在なのが左利きのウインガー、ダヴィド・モーベルグだ。右サイドからカットインして得意の左足を振り抜いたかと思えば、縦に突破して右足でクロスを供給。直接FKでゴールを陥れることもある。浦和の攻撃のキーマンだ。
対戦相手のジョホール・ダルル・タクジム(JDT)は侮れない。"ジョホールバルの歓喜"で知られるマレーシアのジョホールバルをホームタウンとするJDTは、グループステージで川崎Fと蔚山現代(韓国)を抑え、堂々の首位突破を果たした。
注目すべきは、アルゼンチン人FWのフェルナンド・フォレスティエリだ。セリエAのウディネーゼやラ・リーガのマラガなどでプレーした実績を誇り、どこからでもゴールを狙ってくる抜け目のないストライカーだ。
4月6日に行われたグループステージで川崎F戦に0-5と敗れたが、それ以降の公式戦で15試合無敗と波に乗る状態で埼玉に乗りこんでくる。ただし、戦力を比較すれば、浦和の方に分がある。浦和としては0-0で進んだとしても焦れずに戦いたい。