連載: イビチャ・オシムが伝えたかったこと

【決定版】人生の教訓となるオシムの哲学「許してくれたのだろうか」「知恵と勇気」

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日本を愛し、日本サッカーの発展を願ってやまなかったオシムさん。日本サッカー界はオシムさんとの邂逅を未来の成功へと繋げなければならない 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

 03年にジェフユナイテッド市原の監督に就任されてから、イビチャ・オシムさんは日本サッカーの発展のために数々の言葉を残してきた。ときにシニカルで、ときにユーモラスな語録の多くはサッカーのみならず、人生にも通じるものだ。これまでに伝えられていないものも含め、その背景とともに“オシム語録”の決定版として紹介。今一度じっくり味わい、心に留めてもらいたい。

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「作り上げることは、つまり攻めることは難しい。でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」

 ジェフユナイテッド千葉の監督時代の05年5月、サッカー専門誌のインタビューにて。創造することがいかに困難で、だからこそ素晴らしいと力説。全文は「守るのは簡単ですよ。要は、作り上げることより崩すことは簡単なんです。家を建てるのは難しいが、崩すのは一瞬。サッカーもそうでしょう。攻撃的ないいサッカーをしようとする。それはいい家を建てようとするのと同じ意味。作り上げることは、つまり攻めることは難しい。でもね、作り上げることのほうがいい人生でしょう。そう思いませんか?」と、家を建てることと壊すことを例に挙げている。この言葉には、オシムさんのサッカー観、人生観が詰まっている。

「今日は嬉しい誤算があった。それはスタジアムが満員だったことだ。日本のみなさんは日本代表のことを許してくれたのだろうか?」

 06年6月のドイツW杯で日本代表は惨敗を喫し、ファン・サポーターを失望させた。にもかかわらず、オシムジャパンの初陣となった06年8月のトリニダード・トバゴ戦では国立競技場が満員の観客で埋まる。その光景を目の当たりにしたオシムさんが、2-0と勝利した試合後の記者会見で切り出した。そこには、もし許してくれたのだとしたら、みんなで力を合わせて再び日本代表を前に進めていきましょう、というメッセージが込められていた。
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