江川卓と工藤公康が初の対談を実施! 「カーブの達人」「現代の魔球」などを語る

柴山高宏(スリーライト)

初の対談を行った江川卓(右)と工藤公康(左) 【撮影:水上俊介】

 スポーツナビの好評連載企画「球種別・最強投手は誰だ!?」カーブ編の公開にともない、スポーツナビと元巨人・江川卓のYouTubeチャンネル「江川卓のたかされ」とのコラボが実現。前ソフトバンク監督の工藤公康をゲストに迎え、カーブの名手として活躍した両氏による初対談が行われた。

 本稿では、スポーツナビ野球チャンネルで5月27日から6月3日にかけて公開された番組(全3回)のハイライトと、対談の舞台裏を紹介しよう。

カーブは「規則変化ボール」

 5月12日、筆者は江川と工藤による初対談の収録現場へと向かった。豪快な筆致で現役時代の江川を描いた絵画が印象的な、「江川卓のたかされ」視聴者にはおなじみの、あの“スタジオ”だ。

 スタッフが収録の準備を行っていると、まずは江川が、次いで工藤がやってきた。言わずと知れた球界の名士が集結するのだから、現場は緊迫して当然のはずなのだが、両氏の穏やかな人柄のおかげで、そんな空気を微塵も感じることなく、対談は終始和やかに行われた。

ボールを握り、身振り手振りを交えながらカーブについて語り合う江川と工藤。その目は野球少年のように純粋で、生き生きとしていた 【撮影:水上俊介】

 第1回は、収録前にスポーツナビが行った「ファンが選ぶ カーブ最強投手ランキング OB編」で2位になった工藤、5位になった江川による「カーブ論」とともに、歴代の強打者とのカーブを使った対戦のエピソードを紹介している。
 江川はカーブを「規則変化ボール」と呼ぶ。これはカーブの規則的に回転しながら曲がっていくという特性から江川が命名した、カーブが属する変化球のジャンルだ。一方、工藤はカーブを「うまく目の錯覚を起こしながら投げる変化球」と捉えている。両氏に共通しているのは、「自分自身のカーブがどれくらい曲がっているのかはわからない」ということ。その日のカーブの良し悪しは、打者の反応によってのみ、わかるという。

 ちなみに、カーブには投げ方によって“抜く”カーブと“ひねる”カーブの2種類があることはご存知だろうか。江川の鋭く落ちるカーブは、プロ入り当初は抜くカーブだったが、肩を痛めてからはひねるカーブに変えたという。スピードがあって曲がりの大きい工藤のカーブは、ひねるカーブだという。番組では両氏が惜しげもなく握りと投げ方を公開しているので、野球愛好家は参考にしてはいかがだろうか。

1987年8月26日の南海対西武、門田博光は工藤から左中間にタイムリー2塁打を放ち、2000安打を達成した 【写真は共同】

 カーブを使った強打者との対戦エピソードは、予想外の方向に話が広がった。工藤は門田博光、江川は山本浩二との“痛い”思い出話を披露。ボケる江川に、ツッコむ工藤。初の対談とは思えない両氏の当意即妙な掛け合いは、ぜひ番組で堪能してもらいたい。

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