首位打者の大島洋平に、復活した西川遥輝 谷繁元信と岩本勉が今季の「1番打者」を診断
「まいど!」でおなじみ岩本勉と谷繁元信が、今季の1番打者を診断する 【スポーツナビ】
大島洋平、初の首位打者なるか
近本光司(阪神)は4月10日までは1番で固定されていたが、4月14日以降は中野拓夢が1番、近本が3番を打っている。DeNAは桑原将志が開幕から4月6日まで1番を打ってきたが、4月7日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けてチームを離脱。18日に合流した。
開幕から好調を維持する大島洋平(中日) 【写真は共同】
谷繁が「数字が物語っている。今、セ・リーグの中で1番いい働きをしている1番打者」「もう疲れているんじゃないかと思うくらい(笑)」と評すると、岩本は「大島が1番打者じゃないとダメだということをチームに認識させた」と言う。
通算5度の打率3割到達も、首位打者の獲得経験はない。YouTubeのコメント欄にも、衰えを知らない36歳の大島に対し、悲願となる首位打者の獲得を期待するファンから多くの声が寄せられている。初の首位打者へ、そして節目の2000安打まで残り223と迫る球界屈指のリードオフマンに、注目が集まる。
巨人をけん引する吉川尚輝
尻上がりに調子を上げている吉川尚輝(巨人) 【写真は共同】
戦前の予想を覆して首位に浮上した広島は、昨季まで主に3番を打っていた西川龍馬がここまで全試合に1番打者として出場。打率.317(5位)、26安打(3位)、12得点(1位タイ)、出塁率.367(11位)、長打率.427(13位)という成績を残しており、岩本は「1番打者としてしっかり機能している」と評価する。
一方、谷繁が奮起してほしいと語っていたのが、桑原将志(DeNA)だ。昨季、梶谷隆幸が巨人にFA移籍したことにともない、1番打者としてレギュラーに返り咲いた桑原は、近年の打撃不振を克服して、4年ぶりに規定打席に到達。打率.310、14本塁打、84得点、出塁率.369、長打率.474と、キャリアハイの成績をマークした。しかし、今季はここまで打率.225(28位)、9安打、5得点、3盗塁(3位タイ)、出塁率.319(19位)、長打率.325(25位)と低迷しており、先頭打者として十分に機能しているとは言い難い。
「三浦大輔監督は桑原でいきたい気持ちが強いと思う。昨季の出だしもあまり打てなかったり、ミスをしても、使い切った。それに桑原が応え、再びレギュラーになったから、余程のことがない限り、変えることはないと思う」
谷繁は古巣のリードオフマンに期待を寄せる。