首位打者の大島洋平に、復活した西川遥輝 谷繁元信と岩本勉が今季の「1番打者」を診断
高部を起用する井口監督のこだわり
新型コロナウイルスの影響で調整が遅れた荻野貴司に代わり、1番に座る高部瑛斗(ロッテ) 【写真は共同】
なかでも、「井口資仁監督がこだわって(起用して)いるように見える」と岩本が語る高部は現在、打率.275(リーグ9位)、19安打(3位)、5盗塁(2位タイ)、出塁率.338(12位)、長打率.275(17位)。売り出し中のスピードスターに期待している谷繁は、「ちょうど今、疲れが出てきているのではないか」と見ている。
「高部はキャンプ、オープン戦を乗り切って、1番打者として出場し続けている。結果を残し続けなければならないというプレッシャーもある。ただ、レギュラーの選手は出場しながら、疲れをとらなければならない。もっともっと頑張らないと」(谷繁)
輝きを取り戻した西川遥輝
そんな西川を谷繁は「日本ハムにいたときよりも泥臭さを感じる。忘れていたものを思い出したような」と評し、岩本は「肩に不安があってヘッドスライディングを避けていた西川が今季、ユニフォームを泥々にして、がむしゃらになっている。なりふり構わない西川の姿に、男の意地を感じる」と、目を細める。輝きを取り戻した西川が、新天地で躍動している。
開幕から1番打者として定着した三森大貴(ソフトバンク) 【写真は共同】
昨季途中から一軍に定着した三森は、一番打者としてチーム最多出場。今季は開幕から一番を任され、打率.360(3位)、18安打(4位タイ)、2本塁打(5位タイ)、9打点(4位タイ)、10得点(2位)、2盗塁(11位タイ)、出塁率.439(4位)、長打率.560(2位)。OPSは西川に次ぐ.999をマークしており、谷繁、岩本ともに「今季、最もよく頑張っているパ・リーグの1番打者」「バッティングのミート率も上がっている」と、手放しで褒め称える。
「三森の成績がそのままチーム成績に反映されていると言っても、なんらおかしくない」と岩本。チームの浮き沈みを左右する、三森を始めとする1番打者から目が離せない。
(動画編集:井上祐太、企画構成:スリーライト)