「最強1番打者」ランキング
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スポーツナビでユーザー投票を実施した「最強1番打者ランキング」。のべ1万5000人以上のプロ野球ファンが選んだ、最強1番打者は誰だ!?
今回は現役編のランキングを発表します!
※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます
ランキング
順位 | 選手名 | 所属 | 得票率 |
---|---|---|---|
1 | 秋山 翔吾 | 元レッズほか | 38.92% |
2 | 大谷 翔平 | エンゼルスほか | 29.67% |
3 | 近本 光司 | 阪神 | 23.74% |
4 | 山田 哲人 | ヤクルト | 21.44% |
5 | 大島 洋平 | 中日 | 13.73% |
6 | 坂本 勇人 | 巨人 | 12.13% |
7 | 西川 遥輝 | 楽天ほか | 10.66% |
8 | 荻野 貴司 | ロッテ | 10.62% |
9 | 青木 宣親 | ヤクルトほか | 10.38% |
10 | 塩見 泰隆 | ヤクルト | 7.75% |
11 | 周東 佑京 | ソフトバンク | 4.07% |
12 | 桑原 将志 | DeNA | 3.83% |
13 | 田中 広輔 | 広島 | 3.15% |
13 | 西川 龍馬 | 広島 | 3.15% |
15 | 福田 周平 | オリックス | 2.87% |
16 | 吉川 尚輝 | 巨人 | 2.39% |
17 | 三森 大貴 | ソフトバンク | 2.08% |
18 | 糸井 嘉男 | 阪神ほか | 2.06% |
19 | 若林 楽人 | 西武 | 1.69% |
20 | 菊池 涼介 | 広島 | 1.18% |
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解説
1位に輝いたのは、38.9%の得票率を獲得した秋山翔吾(元レッズなど)。西武時代の9年間で1405安打、通算打率.301をマークしたヒットメーカーである。
「シーズン最多安打記録を更新したから」
2015年にマークしたシーズン216安打のプロ野球新記録が印象に残るファンが圧倒的。実は、自身のキャリアの中で、一番打者でフル出場を果たした唯一のシーズンが15年だ。打席数の多さを、最大限に活用した大記録だった。
18年には136試合で一番打者に座り、打率.323、24本塁打、82打点。「山賊打線」をけん引し、10年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した。20年から大リーグでプレーしていたが、22年4月3日に開幕ロースターから外れ、4月5日にフリーエージェントに。秋山の後継者がなかなか出てこない西武ファンからは、「ライオンズに戻ってきてほしい!」という声も多い。
2位(得票率29.7%)はエンゼルス・大谷翔平。
「歴史上の人物だから」
「先頭打者ホームランに先発投手はマンガの世界」
この2つの言葉が、大谷の偉大さを物語る。
一番打者に座る機会は実は少ないが、圧倒的なインパクトを残している。16年7月3日のソフトバンク戦。「一番・投手」でスタメン出場を果たすと、プレイボール直後の初球を右中間にホームラン。マンガでも描きにくいことを、プロの世界でやってのけた。
メジャーでは、21年に3本の先頭打者ホームランをマーク。8月18日のタイガース戦では「一番・投手」で出場し、8回に40号の節目のホームランを放った。今季はメジャー史上初めて、開幕戦での「一番・投手」が実現。投手として先頭打者ホームランを期待しているファンも、きっと多いはずだ。
3位(23.7%)は阪神・近本光司。
「打率、足ともに、最高のリードオフマン」
ルーキーイヤーの19年、13試合目から一番に抜てきされると、足と打撃で攻撃陣を引っ張る存在になった。19年に36個、20年に31個と、2年連続でセ・リーグの盗塁王を獲得。21年は盗塁数こそ24個に減ったが、178安打で自身初の最多安打をマークし、キャリアハイとなる打率.313を残した。
今季は開幕から14試合は一番に座ったが、15試合目には三番に。昨年も6試合、三番で起用されることがあった。得点圏での勝負強いバッティングも特徴のひとつで、打点を期待される立場にもなっている。
4位の選手はこのコメントを見てもらえれば、すぐにわかるはずだ。
「オリンピックやプレミア12で、勝負強い一番打者」
「6カ月連続、先頭打者本塁打」
トリプルスリーを3度達成しているヤクルトの山田哲人に、21.4%の票が集まった。思い返せば、初スタメンはプロ1年目、CSファイナルステージでの「一番・ショート」。19歳の若武者を抜てきしたところに、球団の期待の大きさが表れていた。
14年には、4月から9月にかけて6カ月連続で先頭打者ホームランをマーク。プロ野球史上初めての記録を打ち立てている。
そして、ファンの記憶に強く残るのが侍ジャパンでの活躍だ。不動の一番打者として、数多くの勝利に貢献。19年のプレミア12では、決勝の韓国戦で逆転3ラン。21年の東京五輪では、全試合で一番打者を務め、20打数7安打7打点1本塁打3盗塁と、申し分のない成績を収めた。
5位(13.7%)は中日・大島洋平。中日ファンのこのコメントに、大島のすごさが表れている。
「毎年コンスタントに出場し、安打を放つから。理想の一番は、シーズン通してチームの中でもっとも多く打順が回ってくるゆえに、いやらしさと頑丈さが大事」
入団3年目の12年にレギュラーを取って以降、大きなケガもなく、ほぼフルシーズン出場。16年7月20日の広島戦では、一番打者としてサイクル安打を達成。俊足を生かし、入団1年目から三塁打を打ち続け、16年にリーグトップの三塁打を記録した(9本)。
巧みなバットコントロールを武器に、打率3割を超えたシーズンが実に5度。19年と20年にはリーグ最多安打。今年で37歳になるが、その技はまだまだ衰えることはない。
6位(12.1%)は巨人・坂本勇人。言わずと知れた、球界を代表する強打者である。近年は一番打者に入ることは減っているが、ブレークし始めた頃の定位置は「一番ショート・坂本勇人」だった。プロ入り3年目の09年には、5月はじめから一番に抜てきされ、シーズン終わりまで一番の座を守り続けた。リーグ4位の打率.306をマークして、自身初のベストナインを受賞した。
翌10年は不動の一番となり、31本塁打。このときに記録した107得点は、これまでのキャリアの中でも最高の数字である。一番打者の貢献度をはかるバロメーターとして挙がるのが、この「100得点」だ。本塁打が多かったことも影響しているが、一番打者の仕事をしっかりと果たしたことがこの数字からもわかる。
7位にランクインした選手は、このコメントがプレースタイルを見事に表現している。
「足があり、選球眼が良く、四球も選べる。相手に球数を多く投げさせることもできる。それらを兼ね備えている」
今季、日本ハムから楽天に移った西川遥輝だ。得票率は10.7%。入団4年目の14年にレギュラーに定着すると、43個の盗塁を決めてタイトルを獲得。さらに、リーグトップとなる13本もの三塁打を放ち、類まれなスピードでグラウンドを駆け回った。
この年以降、17年、18年、21年と、計4度の盗塁王に輝く。特筆すべきは成功率の高さにあり、21年まで通算311個の盗塁を決め、その成功率は84.7%。300盗塁以上の中では、歴代トップの数字を誇っている。
選球眼と追い込まれてからの粘り強さも特徴で、18年と20年にはリーグ最多四球。昨年は打率.233ながら、出塁率.362。足だけでなく、いやらしさを兼ね備えたトップバッターと言える。
8位(10.6%)は、西川と僅差の争いとなったロッテの荻野貴司。ルーキーイヤーから12年連続で二桁盗塁を記録中のスピードスターだ。
ケガに泣かされ続けたが、プロ入り12年目の昨年、36歳を迎える年に最高の数字を残した。一番打者として143試合フル出場を初めて果たし、キャリアハイの169安打で最多安打を獲得するとともに、24盗塁で盗塁王に輝いた。どちらも初のタイトル。この姿を待ち望んでいたロッテファンは、数多くいるはずだ。
ケガがなければ……という声も多く、20年まで100試合以上出場したシーズンは3度のみ。「ケガをしなかった世界線を見てみたい」というロッテファンのリアルな思いも聞かれた。
9位は10.4%の票を獲得したヤクルトの青木宣親。10年前にこのアンケートを取っていたら、間違いなくトップスリーに入っていただろう。
入団2年目の05年5月から一番に定着し、シーズン202安打、打率.344で首位打者を獲得。07年には打率.346で2度目の首位打者に。05年からは3年続けて100得点以上をマークし、一番打者としての役割を十二分に果たした。
その後は三番に入ることが増えたが、12年にメジャーに移籍してからは、再び慣れ親しんだ一番へ。1年目から30盗塁、打率.286を残し、首脳陣の期待に応えた。
18年にヤクルトに復帰。19年以降、「一番・青木」は実現していないが、その存在感の大きさは変わっていない。今季開幕前までのNPB通算打率.3199(4,000打数以上)は史上2位の記録で、現役では最高打率。稀代(きたい)のヒットメーカーは、どこまで数字を伸ばしていくか。
10位はヤクルトの新たな一番打者・塩見泰隆。
「昨シーズン、日本一の立役者のひとり。トリプルスリーも狙える身体能力の高い選手だから」
入団4年目の21年からレギュラーをつかみ、5月から一番打者としてチームに勢いを与える活躍を見せた。140試合に出場し、打率.278、14本塁打、21盗塁。ファーストストライクから果敢に攻める積極的な打撃、高い成功率を誇る足、一歩目の反応が早い守備と、走攻守のバランスに長ける。三振数の多さが課題となりそうだが、これからどんな成長を遂げるか。
(文:大利実、企画構成:スリーライト)