連載:野球速報アプリ「みんなのMVP」で支持された選手は?

阪神で最も支持された選手は? 「みんなのMVP」1位獲得数ランキング

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 スポーツナビが運営するアプリ「スポナビ 野球速報」で実施され、各試合で最も活躍した選手をユーザー投票によって決める「みんなのMVP」。熱戦が繰り広げられた今季の戦いの中で一体、誰が最も多く選出されたのか。各球団の「2021年シーズンTOP10」を発表する。

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虎打線をけん引した近本(写真左)と怪物ルーキー佐藤輝、ともに多くのファンに支持され上位にランクイン 【写真は共同】

 開幕ダッシュ成功から首位快走を続けた阪神。“16年ぶりの歓喜”をつかみかけたが、勝負どころでの打線低迷が響いて首位陥落。最終的にリーグ最多の77勝を挙げながらも、ゲーム差なしの5厘差での2位に終わった。

 悔しさが残った2021年シーズンだが、その中で最も多く「みんなのMVP」に選ばれたのは、不動のリードオフマン・近本光司(獲得回数17回)だった。プロ3年目の俊足外野手。開幕直後は打撃不振に喘ぎ、4月を終えた段階で打率.222と低迷していたが、5月に月間打率.347、6月も同.368と一気に調子を上げ、前半戦終了時点で打率.292まで上昇。「みんなのMVP」にも、3安打2打点の活躍を見せた5月16日の巨人戦(東京ドーム)など計6度選出。そして後半戦は、他の打者が不振に陥る中でも好調をキープし、先頭打者弾を放った8月15日の広島戦、同26日のDeNA戦(ともに京セラD大阪)を皮切りに計11度に渡って「みんなのMVP」に選出。最終的に140試合に出場して打率.313、10本塁打、50打点、24盗塁。3年連続の盗塁王は逃したが、シーズン60回のマルチ安打を記録した中でセ・リーグの新人最多安打記録を更新したプロ1年目を上回るシーズン178安打をマークし、最多安打のタイトルを獲得した。
 2位には、キャプテンを務めた大山悠輔(獲得回数15回)が入った。プロ5年目の今季、「4番・サード」としてシーズン開幕を迎え、4月15日の広島戦(甲子園)で先制の今季1号2ランを放って「みんなのMVP」にも今季初選出。その後、5月に背中の張りで約3週間の戦線離脱をし、思うような結果を残せずに苦悩する時期もあったが、チームが敗れた試合でもファンから“奮闘ぶり”を支持されることが多く、9月4日の巨人戦(甲子園)では9回に起死回生のサヨナラ2ランを放って甲子園を興奮のるつぼへ。最終的にシーズン129試合出場で打率.260、21本塁打、71打点という成績を残した中で、チーム2番目に多い15回の「みんなのMVP」選出となった。優勝を逃した責任とファンからの期待を背負いながら、来季に向かう。
 続く3位にランクインしたのが、怪物ルーキーの佐藤輝明(獲得回数14回)だ。オープン戦で12球団最多の6本塁打を放つと、開幕2戦目3月27日のヤクルト戦(神宮)でプロ初本塁打を放って「みんなのMVP」にも初選出。その後も豪快なスイングからの特大弾を放ち、5月2日の広島戦(甲子園)では4番に座ってプロ初の満塁本塁打を含む5打点、同28日の西武戦(メットライフ)では、新人としては長嶋茂雄以来63年ぶりの1試合3本塁打を記録し、文句なしで「みんなのMVP」にも選ばれた。ただ、前半戦で20本塁打から後半戦4本塁打と低迷。途中、プロ野球ワースト記録となる59打席連続無安打の大不振にも陥り、前半戦でチーム最多の11度の「みんなのMVP」も、後半戦は3度のみだった。
 TOP3は全員が野手となったが、4位以下も同様で、4位がマルテ(獲得回数11回)、5位がサンズ(獲得回数10回)、6位がロハス・ジュニア(獲得回数9回)と助っ人衆が続く結果になった。これは、打率.258、22本塁打、71打点のマルテ、打率.248、20本塁打、65打点のサンズ、打率.217、8本塁打、21打点のロハス・ジュニアと、打撃三部門の成績がそのまま「みんなのMVP」回数にも反映された形となった。

 その後の7位にようやく投手がランクインし、ルーキーながら開幕ローテーション入りから2ケタ10勝(7敗、防御率2.44)をマークした伊藤将司(獲得回数8回)が、投手ではチームトップ。その後に、同じく10勝(7敗、防御率2.71)を挙げた秋山拓巳と、チーム最多の13勝(6敗、防御率2.48)の青柳晃洋(ともに獲得回数6回)がランクイン。さらにルーキーながら正遊撃手として奮闘し、シーズン30盗塁を決めて盗塁王のタイトルも獲得した中野拓夢も8位タイ。トップ10人は「投手3人、野手7人」と野手優勢の結果となった。

2021年「みんなのMVP」1位獲得回数トップ10

1位 近本光司 17回
2位 大山悠輔 15回
3位 佐藤輝明 14回
4位 マルテ 11回
5位 サンズ 10回
6位 ロハス・ジュニア 9回
7位 伊藤将司 8回
8位 秋山拓巳 6回
8位 青柳晃洋 6回
8位 中野拓夢 6回
8位 該当者なし 6回
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