J1月間MVPイニエスタが語る強い覚悟「残り試合はすべて決勝戦のつもりで」
10月に挙げた3得点の中でも特に印象に残っているのが、第33節の名古屋戦で81分に決めたPKによる同点弾だという 【(C)VISSEL KOBE】
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PKでは常にGKの裏をかこうと考えている
非常にうれしいです。チームがうまく機能している証拠でもありますし、何よりそれが一番大事なことなので。個人的にも、チームの向上と目標達成に貢献できていることをうれしく感じています。
――10月に決めた3つのゴールの中で、特に印象に残っているものはありますか?
(J1第33節の)名古屋グランパス戦のPKですね。(ACL出場権を争う)直接のライバルとの対戦で、私のPKによるゴールで引き分けに持ち込み(2-2)、勝ち点1を得られたのは、チームにとってとても重要だったと思います。負ければ勝ち点で並ばれる状況でしたが、3位をキープできたのは大きかったですね。
――あのPKの場面、イニエスタ選手はまったくボールを見ず、最後まで相手GKのミチェル・ランゲラック選手から視線を外しませんでした。2人の間ではどんな駆け引きがあったのでしょうか?
まずは集中を切らさないように。そしてPKの場面では常にGKの裏をかこうと考えます。ランゲラック選手は非常に優れたGKで、今シーズンも素晴らしい働きをしていますから、ゴールを決めるためには彼の動きの逆を突いてシュートを打たなければいけないと考えていました。
古橋の移籍はクラブにとってもポジティブ
長期離脱から完全復活を遂げた現在は、「ケガをする前よりもコンディションがいい」と明るい表情で語ってくれた 【YOJI-GEN】
安定した、とても良いシーズンを過ごせています。重要な局面で失敗もしていません。残りの3試合もすべて勝ち点3を取りにいきたいと思います(編注:第36節の横浜FC戦は2-0で勝利)。最後まで難しい戦いが続きますが、このまま踏ん張ってACL出場権獲得という目標を達成しなくてはなりません。
――イニエスタ選手個人に目を移すと、前半戦は昨シーズン終盤のACLで負ったケガの影響で、なかなか調子が上がりませんでした。復帰したばかりの頃、すごく苦しそうな表情でプレーしていたのをよく覚えています。それでも尻上がりに調子を上げて現在に至るわけですが、ここまでを振り返って、どんなシーズンだと感じていますか?
総じてポジティブに捉えています。長期離脱からの復帰後は、もちろんコンディションを上げていくための時間が必要でしたが、現段階ではケガをする以前よりも良いコンディションでプレーできている感覚があります。
――7月には愛弟子とも言える古橋亨梧選手がスコットランドのセルティックへ移籍しました。彼の退団は神戸にとってどんな意味を持つものだったのでしょうか?
まず、キョウゴにとって素晴らしい移籍だったと思います。彼はヨーロッパに行って成長したいという願いを持っていましたからね。またクラブにとっても、選手を海外に送り出すことでかなりの移籍金を得られたわけですから、ポジティブなことですよね。実際にその後、多くの選手を獲得してチーム状態はどんどん上がっています。このまま引き続き成長していければと思います。