14度目の世界選手権に挑む石川佳純 ヒューストンから積み重ねる「1球1球」

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世界選手権には個人戦、団体戦あわせて14度目の出場になる石川佳純 【Getty Images】

 「14歳から日本代表としてプレーしてきて14年間、オリンピックを目指してからは10年間やってきて、トップレベルを維持できてきたことのうれしさがこみ上げてきました」

 自身にとって3大会連続でのメダル獲得を果たした東京五輪後、弊誌のインタビューで石川佳純はそう語った。
 世界選手権には個人戦、団体戦あわせて14度目の出場になるが、今大会の日本代表の中では男女通じて最年長の28歳。いつからか日本代表の中に石川がいることが「当たり前」になっていたが、気づけば一番年上の選手になった。世界的に見てもレベルが高い日本で、10年以上にわたって代表の中心選手として戦い続けている事実が石川佳純という選手の偉大さを物語る。

 初めて世界選手権に出場したのは2007年大会。14歳、中学3年生の時だった。09年大会では16歳にして女子シングルスでベスト8に進出。当時、石川の世界ランキングは99位。格上を相手に堂々たる戦いぶりを見せ、世界にその才能を知らしめる大会となった。団体戦の14年大会ではエースとして日本女子を31年ぶりとなる決勝の舞台へけん引、17年大会では日本にとって48年ぶりとなる混合ダブルス優勝を果たすなど、団体と個人あわせて8つのメダルを獲得。五輪でもロンドンから東京まで3大会連続で団体の表彰台へ上り、東京五輪では日本選手団の副主将も務めるなど、今や卓球という競技の枠を超えた国民的アスリートの1人となった。
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