連載:世界卓球2021「実力ランキング」

世界卓球男子ダブルス「実力ランキング」 アジア選手権Vの宇田/戸上組が上位に

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宇田幸矢(左)と戸上隼輔(右)は、アジア選手権を制した勢いのまま、初の世界選手権に挑む 【写真:松尾/アフロスポーツ】

 男子ダブルスも、前回王者の馬龍/王楚欽(中国)ペアが不在での争い。各国出場ペアは2枠。日本からは宇田幸矢/戸上隼輔の明治大2年生ペア、闘志満々のファイターコンビ、張本智和/森薗政崇の2組が出場する。男子ダブルスで日本は2017年大会で森薗政崇/大島祐哉が準優勝に輝くも、前回の19年大会ではメダルなし。優勝は1961年大会の星野展弥/木村興治が最後になっている。選手個人の実力だけでなく、コンビネーションがものを言うダブルス。お互いを盛りあげ合い、勢いに乗って上位に絡んでくるペアもいるだろう。

10位:ベネディクト・ドゥダ/チウ・ダン(ドイツ)

ベネディクト・ドゥダ(左)/チウ・ダン(右)ペアは、ドイツの国内選手権で3連覇を果たしている 【Photo by Matt Roberts/Getty Images】

 世界的な強豪国であるドイツの国内選手権で3連覇を果たすなど、コンビネーションの良さが光る。ペアでの世界ランキングは現在8位と、組み合わせによっては表彰台も狙える位置にいる。小技も光るチウ・ダンは水谷隼、石川佳純のプライベートコーチを務めた邱建新の息子。父が果たせなかった世界でのメダル獲得を狙う。

9位:グレブネフ/カツマン(ロシア)

 若手有望株が揃(そろ)い、今後躍進が期待されるロシア。その中で6月に開催されたヨーロッパ選手権男子ダブルスで衝撃の初優勝を果たしたのが19歳のグレブネフと20歳のカツマンのペア。ともに世界ランキングは3桁台ながら、思い切りの良いプレーを連発し、試合を重ねるごとに勢いを増して欧州の頂点に立った。2人はヨーロッパ選手権団体戦でも主力としてロシアを初の決勝へと導くなど、そのポテンシャルは侮れない。
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