プロ野球ドラフト史「全12球団“当たり年”ランキング」

球団史上最高のドラフト・楽天編 礎となる選手たちを指名したあの年が1位

間淳
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球団の繁栄に寄与したバッテリー、田中(左)と嶋(右)はともに06年のドラフトで指名された。果たしてこの年は何位に入ったか? 【写真は共同】

 2005年シーズンからNPBに参入した東北楽天ゴールデンイーグルスは、まだ球団としての歴史が浅い。それでも9年目の2013年に早くもリーグ優勝と日本一を勝ち取り、過去5シーズンで3度のAクラス入りなど結果を残してきた。これまでに参加した17回のドラフトの中で、そうした成功につながったのは何年のドラフトか。スポーツ紙勤務時代に番記者としてチームに密着していた間淳氏に、独自の視点で1位から5位まで選んでもらった。

5位 2020年のドラフト

昨年のドラフトの目玉だった早川は、1年目から期待通りの活躍。数年経たないと本当の評価はできないが、他にも4位指名の内間が大きな可能性を感じさせるなど“当たり年”の予感が漂う 【写真は共同】

[指名選手一覧]
1位:早川隆久(投手/早稲田大)
2位:高田孝一(投手/法政大)
3位:藤井聖(投手/ENEOS)
4位:内間拓馬(投手/亜細亜大)
5位:入江大樹(内野手/仙台育英高)
6位:内星龍(投手/履正社高)
育成1位:石田駿(投手/栃木ゴールデンブレーブス)


 昨年のドラフト会議で楽天を含む4球団が競合した早川隆久が、プロ1年目から「アマチュアナンバーワン投手」にふさわしい活躍を見せている。開幕ローテーション入りし、初登板の日本ハム戦で6回無失点と好投して勝利。5月のオリックス戦では98球で初完封勝利を飾った。16試合目の登板となった8月31日のソフトバンク戦で3回降板となるまで、5回未満でマウンドを降りることなく先発の役割を果たしている。

 今季の先発陣は開幕前に「プロ野球史上最強」とも言われたが、田中将大も、涌井秀章も、岸孝之も思うように貯金を作れていない。それだけに早川の存在は大きく、来年以降も先発の中心として計算できる。

 この年のドラフトは指名6選手(育成ドラフトを除く)のうち5人が投手。早川以外では、中継ぎでプロ初登板した4位指名の内間拓馬は150キロ超えの直球を連発。制球が安定しない課題はあるが、奪三振率が高く、西武・平良海馬のようになる可能性を感じさせる。2位指名の高田孝一も6月に1軍デビューを果たしており、数年後には「当たり年」と言われるかもしれない。
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著者プロフィール

1980年2月14日、新潟県出身。スポーツ紙、テレビ局勤務を経て独立。スポーツ紙ではヤンキースや楽天を担当した。現在はスポーツを中心としたライティングや、マネージメント業を行っている。

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