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若い才能から「国の英雄」のベテランまで
ユーロで活躍が期待される注目選手10選
欧州24カ国がしのぎを削るユーロ。イングランド(写真)やベルギーの前評判は高い
欧州24カ国がしのぎを削るユーロ。イングランド(写真)やベルギーの前評判は高い【Getty Images】

 6月11日に開幕を迎える欧州選手権(ユーロ)2020。欧州24カ国がしのぎを削り、ワールドカップ(W杯)以上にハイレベルで濃度が高い国際大会とされている。W杯の前回王者フランスのほか、イングランドやベルギーの前評判は高く、さらにイタリアとオランダが久しぶりに国際大会に復帰するなど、楽しみは尽きない。


 今回のユーロ、注目選手は誰か? 売り出し中の若手選手から、30代の大ベテランまで選手の顔ぶれはさまざまだが、今回は独断と偏見で選ぶ10人の選手をポジションごとに紹介したい。

復活を期すイタリア代表の新守護神

イタリアの守護神ドンナルンマ。パワフルな飛び出しやセービングが持ち味
イタリアの守護神ドンナルンマ。パワフルな飛び出しやセービングが持ち味【写真:Maurizio Borsari/アフロ】

 最初はGK。やはり注目は、復活を期すイタリア代表の新守護神、22歳のジャンルイジ・ドンナルンマだろう。17年のロシアW杯欧州予選プレーオフでスウェーデンに敗れた後、代表引退を表明したジャンルイジ・ブッフォン(18年3月のアルゼンチン戦で復帰したが、その後はプレーしていない)の後継者として、同じ名を持つ男がイタリアのゴールに鍵をかける。


 196センチの体格を生かしたパワフルな飛び出しやセービングが持ち味。足元の技術はそれほど高くないが、若手とは思えない堂々とした立ち居振る舞いでチームに強気のメンタリティーを注入する。15年に16歳の若さでセリエAデビューを果たし、今季ミランではリーグ史上最年少となる21歳361日で200試合出場を達成。今後も長きにわたって活躍が期待される選手だ。


 一方、もう1人紹介したいGKは、こちらもユーロ初出場だが、年齢は31歳。チーム自体もユーロ初出場となるフィンランド代表GK、ルーカス・フラデツキーだ。体は細いが、192センチと手足の長さを生かしたセービングに加え、圧倒的な反応の早さでシュートをことごとく防ぐ。派手さはないが、安定感があり、ケビン・トラップがパリ・サンジェルマンへ移籍した後のフランクフルト、あるいは現在はベルント・レノがアーセナルへ移籍した後のレバークーゼンで守護神を務めるなど、確かな実力が評価されている。W杯を含む主要国際大会に初出場となる母国フィンランドを、前線のテーム・プッキらとともにけん引したいところだ。

21歳と若く今後のキャリアも期待されるDF

オランダのデ・リフト(写真左)。アヤックスではクラブ史上最年少でキャプテンに就任
オランダのデ・リフト(写真左)。アヤックスではクラブ史上最年少でキャプテンに就任【写真:ロイター/アフロ】

 DFの注目は、ポルトガル代表のルベン・ディアスだ。昨季ベンフィカでキャプテンを務めたセンターバック(CB)は、今季プレミアリーグ強豪のマンチェスター・シティへ移籍し、初年度から大活躍した。トータルで能力の高い選手だが、特筆すべきはポジショニングとコーチングだ。ディフェンスラインの統率力、リーダーシップに優れ、ポルトガル代表でも絶対に欠かせない存在になっている。ユーロのグループリーグ抽選では、フランスやドイツと同じ死の組に入ってしまったが、クラブで同僚のサイドバック(SB)、ジョアン・カンセロらとともに、活躍が期待される。


 もう1人は、オランダ代表DFのマタイス・デ・リフトだ。アヤックス育ちのCBは技術、パワー、189センチの高さに加えて、スピードも比較的ある。ビルドアップの貢献度が高く、1対1も並外れて強い。アヤックスでは19歳でクラブ史上最年少のキャプテンに就任し、19年にユベントスへ移籍した。レオナルド・ボヌッチやジョルジオ・キエッリーニから学び、すでに主力としてプレー中だ。


 まだ21歳と若く、今後のキャリアも期待される。本来ならばフィルジル・ファン・ダイクとCBでコンビを組むはずだったが、昨秋に膝十字靭帯(じんたい)断裂の大怪我を負ったファン・ダイクは、リハビリが間に合わず、今大会の欠場が決まった。残念だが、代わりにスタメンが予想されるデイリー・ブリントはアヤックスで共にプレーした経験があり、連係に不安はない。復活を志すオランダ、その中心となるデ・リフトは今大会注目のDFだ。

清水英斗
清水英斗

1979年12月1日生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合の深みを切り取るサッカーライター。著書は「欧州サッカー 名将の戦術事典」「サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術」「サッカー観戦力 プロでも見落とすワンランク上の視点」など。現在も週に1回はボールを蹴っており、海外取材では現地の人たちとサッカーを通じて触れ合うのが楽しみとなっている。

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