斉藤和巳を覚醒させたフォーク改良計画 常識を覆した城島健司の「神の一声」
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フォークのこれまでの常識を捨てる
最初は(南京都)高校2年生のころです。それまではカーブ、スライダーを投げたり投げなかったり、という感じでした。新チームになる少し前、ピッチング練習をしていたら、突然コーチに「フォークを投げてみろ」と言われ、挟み方や投げ方を教わりました。初めからうまくはいきませんでした。でもしっかり投げられたときには、「ボールってこんなに落ちるんや」と驚きました。
――プロ入り後、そのフォークに何か改良を加えましたか?
僕がプロに入るころ、“フォーク”といえば野茂英雄(近鉄ほか)さん、佐々木主浩(横浜ほか)さんのイメージ。雑誌に載っている野茂さんたちの握りや、たまに中継で出るスロー映像を見て、マネしました。人差し指と中指の間に深く挟んで握るフォークなので、自分で言うのもなんですけど(笑)、きちんと投げれば千賀(滉大=福岡ソフトバンク)に負けないぐらい落ちました。
僕はそのころ、フォークには「空振りを取る」というイメージしか持っていませんでした。フォークでストライクを取るなんて、全く頭になかったし、そんな技術もありませんでした。とにかくコントロールの難しい球で、いいときと悪いときの差が激しかったですね。悪いときは抜けることが多かった。抜けて高めのボール球になってくれれば、まだいいんです。ストライクゾーンに入って、真ん中近辺、とりわけ高めに行くと棒球になって、ホームランや長打にされる確率が高かったですね。
――確率の悪い球を、どうやって自分の武器にしたのですか?
2003年、春の高知キャンプのときにホテルのサウナで、城島(健司=捕手)さんと一緒になったんです。
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